米金融大手がブラジル株に熱視線=割安感やルーラ後の政局見据え

ウォール街では新興国市場を巡る熱狂的な機運が高まりを見せている(Foto: Lo Lo/unsplash)
ウォール街では新興国市場を巡る熱狂的な機運が高まりを見せている(Foto: Lo Lo/unsplash)

 米主要金融機関が新興国市場への投資判断を相次いで引き上げる中、ブラジルが有望な投資先として改めて脚光を浴びている。JPモルガン、バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレーなどは、ドル安や米金利の低下期待、中国経済の持ち直しといったマクロ経済要因に加え、2026年のブラジル大統領選を見据えた政治リスクの後退、割安な株価水準を評価材料に挙げる。特に、市場では「ルーラ不在」の選挙シナリオが優勢となっており、新政権誕生による財政政策の転換が期待されている。こうした見方を背景に、外国人投資家による資金流入も再び加速しており、ブラジル市場への強気姿勢が一段と鮮明になりつつあると27日付エスタード紙(1)が報じた。

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