第28回文協さくら祭り=7月に国士舘公園で2週末

桜祭りの様子

 創立70周年を迎えるブラジル日本文化福祉協会(西尾ロベルト会長)は、ブラジル文化省との共催により「第28回文協さくら祭り(Festival das Cerejeiras Bunkyos – Sakura Matsuri)」を7月5日(土)、6日(日)、12日(土)、13日(日)の2週末にわたり、サンパウロ州サンロッケ市にある文協国士舘公園(Parque Bunkyo Kokushikan)で開催する。入場は無料。
 同祭は、毎年桜の開花時期に合わせて行われる恒例行事で、約800本の桜が咲き誇る園内にて、日本の伝統文化とともに春の風情を楽しむことができる。例年の来場者数は3万人を超え、日系・非日系を問わず多くの家族連れが訪れる。
 期間中は、桜並木の鑑賞に加え、文化ワークショップや芸能ステージ、手工芸品のバザー、茶道体験、第3回文協農産展(Expo Bunkyo Agro)、七夕の願い事、祖先を偲ぶ灯籠流しなど、さまざまな催しが予定されている。屋台では多種多様な高品質の和風グルメも提供される。
 田中ロベルト実行委員長は、「文協さくらまつりは、ご家族皆さまでお楽しみいただけるイベントです。自然に囲まれた園内で桜を愛でながら、芸術や伝統文化、農業展示、美味しい料理に触れていただける貴重な機会です」と語る。
 本祭はサンパウロ州の公式イベントとしても認定されている。今年からは土曜日の開催時間が延長され、午前10時から午後7時までとなる。延長された時間帯には、祖先への敬意を表す「灯籠流し」も実施予定。日伯友好通商航海条約締結130年を記念し、平田ジョー氏、伊藤カレン氏、パメラ・ユリ氏といった日系社会で著名なアーティストによる特別公演も企画されている。加えて、富士フイルムによるフォトコンテストも開催予定で、入賞作品は会場で展示される。

桜祭りのパンプレット

 バリアフリーと多様性の観点から、会場では手話通訳者が舞台で活動するほか、車いす利用者向けの舗装改良やトイレの設置も進められている。会場はペット同伴可能だが、衛生・管理面は飼い主の責任に委ねられる。
 【開催概要】第28回文協さくらまつり/日程:7月5日(土)、6日(日)、12日(土)、13日(日)/時間:土曜日 午前10時~午後7時/日曜日 午前10時~午後5時/場所:文協国士舘公園(Estrada Municipal do Carmo, 801 – Bairro do Carmo, São Roque/SP)/入場:無料/駐車場(普通車)1台50レアル。
 シャトルバス乗車券は6月から文協サイトで販売開始。問合せ(電話11・3208・1755/メールmatsuri@bunkyo.org.br/公式サイト www.bunkyo.org.br

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