貧困者=22年は1千万人以上減少=現政権も飢餓との戦い前面に

22年に貧困者が減少したが9州では過半数を占めると報じる24日付G1サイトの記事の一部
22年に貧困者が減少したが9州では過半数を占めると報じる24日付G1サイトの記事の一部
総人口に占める貧困者の割合の変化(24日付G1サイトの記事の一部)
総人口に占める貧困者の割合の変化(24日付G1サイトの記事の一部)

 エスピリトサント州ジョネス・ドス・サントス・ネヴェス研究所の研究で、22年は貧困者が1千万人以上減ったことが分かったと24日付G1サイトなど(1)(2)が報じた。
 地理統計院(IBGE)全国家庭サンプル調査(Pnad)継続版を解析した結果、1人あたりの世帯収入が6・85ドル/日(665・02レアル/月)以下の貧困者は8120万人から7070万人に減り、総人口比も38・2%から33%に低下した。人口比は20年に記録した32・7%に近い。
 貧困者減少は全連邦自治体で起きており、コロナ禍で12年の統計開始以来最多となった貧困者が、生活扶助の支給額増や雇用状態改善などで減少に転じたと見られている。そのことは、減少率最大のロライマ州(11・7%ポイント、以下、PP)やセルジッペ州(9・7PP)でも、貧困者が45%以上いることでもわかる。
 貧困者の比率が高い州はコロナ禍で貧困者が急増した北部や北東部に多く、人口の過半数を占める9州(マラニョン58・9%、アマゾナス56・7%、アラゴアス56・2%、パライバ54・6%、セアラー53・4%、ペルナンブコ53・2%、アクレ52・9%、バイア51・6%、ピアウイ50・4%)は皆、同地域だ。貧困者が少ないのはサンタカタリーナ13・9%、連邦直轄区17・3%、南大河18・2%などだ。
 1人あたりの世帯収入が2・15ドル/日(208・73レアル/月)の極貧者も2千万人が1370万人に減り、人口比率も6・4%に低下した。

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