年々早まる初体験年齢=ブラジル人の3割が13~15歳で

手をつないで歩く青年たち(イメージ写真)
手をつないで歩く青年たち(イメージ写真)

 ブラジルの十代は性交渉を始める時期が年々早まっている。地理統計院(IBGE)が実施した全国学校保健調査(PeNSE)によると、13歳から15歳の28・5%がすでに性交渉を経験済みだと分かった。またコンドームの使用率はこの10年間で22・3%減少しており、性感染症や早期妊娠のリスクが高まっていると18日付ガリレウサイト(1)が報じている。
 同調査はIBGEが保健省と提携して実施した。この数字は青少年の健康保護の度合いが低下しており、身体的心理的変化が急速な青年期には様々なリスクをもたらすと専門医は懸念。若い時期に性行為を開始することは、病気に罹るだけでなく、望まない妊娠につながる可能性があると注意を促している。
 調査によるとコンドームを使用している割合は、2009年の69・1%から19年には53・5%に減少。使わないと淋病やクラミジア、HPV(子宮頸がん癌の原因となるウイルス)、梅毒、HIV、ヘルペスなどの感染リスクが高まる。
 アルベルト・アインシュタイン病院の泌尿器科医ダニエル・ススリク・ジルベルシュテイン氏の見解では、コンドームの使用率低下はHIVウイルスについて学ぶ機会がないためであるとし、「80年代エイズは死に直結する病気であり、コンドームの使用は一般的だった。だが治療法が発見された今日では、多くの青年はHIVについての知識が少なく心配もしていない」と説明する。
 同院の婦人科医であるリリアン・フォレリ医師もまた思春期の若者の行動についても注目している。「友人やクラスメート、そして性的パートナーからのマイナス評価を避けたいと思う節がある。避妊具の重要性を理解していても性的パートナーに対して話すことに羞恥心があり、相手の反応を過度に気にする」と述べ、「誰にどう思われようと自分の健康が第一。肝炎やHIVなど一生ついて回る可能性のある病気を知り、セルフケアを高めることは重要だ」と強調する。
 同調査によると、男子の性交渉開始率は女子に比べて引き続き高いが、その一方で、女子の割合は09年の16・9%から19年には22・6%に増加しており、多くの女子の性交渉が早まっていることがわかる。
 フォレリ医師によれば、「13、14歳の少女が妊娠することは、成長中の自身の体に影響を及ぼすだけではなく、栄養不足による早産、妊娠高血圧症、赤ちゃんの低体重など様々な問題を引き起こす可能性がある」と警鐘を鳴らしている。

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