「学生のいたずら」が犯罪に=応援団が集団自慰模倣で大問題

拡散された動画内では下半身をあらわにした男性が複数名確認できる(18日付メトロポレ・サイトの記事の一部)
拡散された動画内では下半身をあらわにした男性が複数名確認できる(18日付メトロポレ・サイトの記事の一部)

 サンパウロ市南部にある私立サントアマロ大学(UNISA)の医学生らが、女子バレーの試合中に集団で自慰行為を模した行為をし、ライバルをからかう様子の動画がSNS上で公開されて大問題になっている。動画内では、応援団である約20人の男子学生がズボンを膝まで下ろし、男性器を見せびらかす様子が確認できる。市警は公然わいせつ容疑で、18日捜査を開始した。同犯罪には3カ月から1年の懲役刑が科される可能性があると同日付メトロポレサイトなど(1)(2)(3)が報じている。
 学生らによって「プニェタッソ(大自慰行為)」と名付けられた行為は、カロ・カップ開催中の4月28日〜5月1日までの間に行われたが、映像は今月16日頃になって急速に拡散され、世間に明るみになった。
 捜査によると、同大学の男子フットサルチームの学生らは、同大学の女子バレーボール部が他大学との試合に勝利した後、コートに侵入しわいせつな行為を行ったとしている。インターネット上に出回っている動画では、公の場で一団が性器を露出し、コートに向かってわいせつな行為をしているのが確認できる。
 サントアマロ大学の学生らは、同行為は医学部のイベントでは「普通」のことだと話している。メトロポレ紙の取材に応えた学生は、「みんなが冗談でやっていた。自慰行為とは何の関係もない。ライバルの応援団に股間を見せつけることが目的で、医学部の試合では当たり前のこと。同学部の試合はいつも一風変わっているが、分別はわきまえている。誰も自慰行為など本当にするわけがない」とコメントした。
 だが、これらは単なる「学生のいたずら」「若気の至り」では済まされない事態に発展した。UNISAは、この行為に関与した少なくとも学生6人を退学させた。市警は事実関係の捜査を開始したと報道されている。
 教育省はUNISAに、対処が遅れた理由などの説明を15日間に行うよう指示。女性省は「学生のこのような態度には厳格な法律で対処を」と述べ、本来学生を守る側の全国学生連盟(UNE)も「学生は責任を負うべき」と表明した。

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