《サンパウロ市》セントロで大火災が発生=伝統ある教会など被害に

 10日夜、サンパウロ市セントロで火災が発生。歴史あるギリシャ正教会の教会堂を含む建物4軒が被害にあった。10、11日付現地紙、サイトが報じている。
 火災が発生したのは10日夜21時頃で、現場はセー広場や市営市場などにも近い、3月25日地区と呼ばれる地域だ。10階建てのビルから出火し、それが周辺の建物3軒にも燃え広がった。
 これにより、文房具やパーティ用品を扱う店1軒が全焼。その近くの6階建てのビルや教会も大部分が焼けた。教会は1904年にブラジルではじめて建設されたギリシャ正教会の教会で、この火災で天井が崩壊。50%以上を焼失した。
 このあたりは商業施設が多く、日曜の夜ということもあり、火災発生当時人はいなかった。だが、火の手は大きく、夜空を焦がす炎や黒煙は遠方からも見えたという。
 現場では消防車99台が派遣されて消火にあたり、20時間後もくすぶっている。この火災では消防隊員の2人が負傷。一人は身体の15%以上に火傷を負い、タトゥアペーの病院に運ばれた。現場周辺の建物の住民には避難勧告が出、商取引も1日中中止された。
 警察は火災の原因について調査中だが、最初に出火したビルは消防の安全基準を満たしていなかったという。

最新記事