
日毎叢書企画出版(前園博子代表)の『楽書俱楽部』第77号が4月に刊行された。今回も38人の投稿者によって、136ページにもなる盛り沢山のコラムが掲載されている。
後書きによれば、編集者の前園さんが白内障の手術をして、パソコンに集中できなかったため発行に遅れを生じたとのこと。体調が良くないため、《これで今年限りで楽書倶楽部も終止符を打つことになると思っていました。が、続けて欲しいとの応援の言葉を何人も方々から頂きました》と苦渋の言葉を綴る。
印刷所に製本業務の多くを依頼したところ、経費が予想より遥かにかさみ、《苦心惨憺しています》とのこと。経費削減の自助努力を重ねているが、それでも足りないので《皆様方にも協力金を今より少額でもいいですから、増やしていただけませんでしょうか。伏してお願い申し上げます》と呼びかけている。
今回も、100歳を超えてなお文筆達者な梅崎嘉明さんが「寄せ書きへの回顧」を寄せ、そこには《遠き日の寄せ書き一冊出できたり紙も黄色く変色しつつ》などいずれも味わい深い11首を投稿している。
常連の毛利律子さんは《この頃の社会は怒りと幻滅、不安な気持ちになる出来事が多すぎると思います》と前置きし、今までの人生経験を活かして「自分の人生、楽しげに生きようよ」と、気持ちの持ち方の知恵をはたらかすことを呼びかけている。
また、中野明美さんはエスポロン(骨棘)で苦しんだ足の痛みを治した経験を記す。《脚力の衰えを感じるので筋トレ歩行を心掛けたいけど、エスポロンが気になる。そんなある日、痛む箇所に氷を10分程当ててみたら、なんと痛みが取れた》との体験談も。
投稿者は殆どが熟年の皆さんで、今回も読み応えのある一冊になっている。申し込み希望者は(電話11・99471・3577、Eメールnitimaisousyo@gmail.com)まで。