
秋篠宮佳子内親王殿下(以下、佳子さま)は9日、パラナ州ロンドリーナ市に所在するパラナ日伯文化連合会(鈴木エドワールド会長)の昼食会にご出席された。ここは、日系人口第2位を誇る同州に散らばる約70団体を束ねる連合会だ。昼食会には120人以上が参加した。昼食会に先立ち、佳子さまは移住記念庭園の視察をされ、桜の木の記念植樹を行われた。日本語教室のご視察、妻が日系人のラッチーニョ・ジュニオル(カルロス・ロベルト・マサ・ジュニオール)パラナ州知事とのご引見も行われた。
昼食会式典ではアサイー市元市長の福田美法(4世)連合会副会長が司会進行を行った。冒頭には開拓先没者へ1分間の黙祷を捧げられ、続けて両国国歌斉唱となった。
同連合会の鈴木エドアルド会長は「日伯友好130周年、日本人移民117年の年にブラジル訪問してくださったことに感謝します。佳子さまのご訪問は歴史的に大きな意味を持ち、また新しい世代にも非常に大きなインパクトを与える素晴らしい機会となりました」と挨拶をした。
ラッチーニョ州知事は佳子さまのパラナ訪問に感謝を述べ「パラナ州の日系人コミュニティに誇りを持っています。彼らは私たちの州の文化や経済発展に多大なる貢献をしてきました。今後のパラナと日本の友好関係と発展を期待しています」と述べた。
佳子さまは「昨日からマリンガ、ロランジア、ロンドリーナに訪問し多くの人にお会いできたことに大変嬉しく思います。皆様に暖かく迎えられたことに感謝申し上げます」とパラナ州でのお招きに感謝を述べた。
さらに「日本から移住された方々とそのご子孫が、様々な困難に直面しながらも日々努力を続けてこられたことに、そしてブラジルの社会に貢献してこられてきたことに改めて深く敬意を表します」と語られた。
その後、西森ルイス弘志連邦下院議員が「佳子内親王殿下ご来訪と日本とブラジル外交通商130周年を記念して乾杯を差し上げたいと思います」と前置きした後に音頭をとり、参加者らは盛大に乾杯を行った。
昼食会にはルシアナ・サイトウ・マサ州知事夫人、アレンサンドレ・クリ州議会議長、チアゴ・アマラルロンドリーナ市長夫妻、林禎二駐ブラジル日本大使らが出席した。