『楽書倶楽部』第71号

第71号の表紙

 日毎叢書企画出版(前園博子代表)の『楽書倶楽部』第71号が2月15日に発行された。43篇のコラムなどが掲載された充実の136頁。
 冒頭、百歳の梅崎喜明さんの「日本語はどこへ行く」では《「カタカナ辞書」によって勉強しているが、どんどんと別の英語が出て来て、辞典を三回取り替えたがおぼつかない》《先日もNHKの俳句の時間を観ていると「脱ボン」「半ボン」などと言う言葉があって、俳句通の友人に聞いたが、彼も知らなかった》と困惑の様子。
 ネット検索すると、「ボン句」は「凡句」の意味で、「自分ではよく出来たつもりだが実はよくある発想の作品」。そこから頭ひとつ(半分)抜け出す工夫をした作品が「半ボン」、さらに工夫されて一歩抜け出して入選レベルになった作品が「脱ボン」とのこと。
 毛利律子さんも「心の健康を耕したい」の中で《昨年中は『楽書倶楽部』の投稿記事から、移民生活での皆様の悲喜こもごもの体験談を拝読し、ほんとうに多くのことを学びました。小さな冊子に溢れるほどの智慧が詰まっていて、毎回、感動の連続です》と書き綴った。
 石井かず枝さんは「和歌山県人第二回世界大会に参加して」の最後に《地元県民と海外県人会員が一つに結び合い、種々の思い出を多くの人の心に残して、素晴らしい雰囲気の四日間であった。お世話になったお一人お一人に、心から感謝の念をお送りする》と丁寧に感想を書いている。随分と充実した世界大会だったようだ。
 購読申し込みや作品投稿についての問い合わせは前園博子さん(電話11・3341・2113、Eメールnitimaisousho@gmail.com)まで。

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