《記者コラム》知られざるイグアッペの今=100周年機に桂祭りで復活=清和友の会日系社会遺産ツアー(上)

イグアッペ文協で記念の集合写真

 ブラジルといえば誰もが「コーヒー」と連想する世界最大のコーヒー豆生産国において、日本人が戦後一時期、〝紅茶の都〟レジストロを築いたことは、半分忘却の彼方になりつつある。まして日露戦争に勝利した時の桂太郎総理大臣、大浦兼武内務大臣、高橋是清日銀総裁、〝日本の資本主義の父〟渋沢栄一ら錚々たる面々が、理想に燃えてブラジル移植民に日本の将来の一端を賭けようとした場所、最古の永住型日系移住地であるイグアッペの桂植民地の歴史はほぼ忘れ去られている。

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