記者コラム「サンタクルスと援協の不可解な動き=巨額の闇融資の責任は日本政府にも」における訂正とお詫び

 3日付本紙4面の記者コラム「《記者コラム》サンタクルスと援協の不可解な動き=巨額の闇融資の責任は日本政府にも」の内容に、事実誤認と偏りなど訂正すべき点があった。記事中に出てきた関係者、特にサンタクルス日本病院(HJSC)、サンパウロ日伯援護協会(援協)、在聖日本国総領事館、JICAブラジル事務所、駐ブラジル日本大使館に謹んでお詫びする。
 総領事館とJICAからは具体的な訂正内容を聞くことができた。だが、HJSCと援協にもコラム内容に関する修正意見などを求めたが、13日時点で返答を得られなかった。援協やHJSCに関し、後日、何らかの声明や文書の掲載を求めてきた場合、応じる意思があることをあらかじめ明記する。コラムが出てから日にちが経つのもよくないと考え、このような形で「訂正とお詫び」を出すことにした。
 援協のごく一部の人の意見を大きく取り上げる形でコラムを書いてしまったために、論調が偏ってしまった部分があった。同団体役員の大多数を代表する意見ではなかったのに、あたかも援協役員の全体の声であるかのように書いてしまったのは間違いだった。
 今回の融資は臨時総会などで正式な手続きをへて決定されものであり、〝闇融資〟ではなかった。今後、経営上のタイミングの問題はあるかもしれないが、日系社会に対していずれかの時点で透明性が確保されることが望ましいと本紙は考える。
 HJSCに関しても《4月末、石川レナトHJSC評議会議長と話》した内容として記した記述を削除した上、7月以降のHJSCの経営状況や再建プランなどに関して同理事会に直接取材していなかったことを深くお詫びする。
 小室千帆首席領事はコラムが掲載された3日に早速、編集部を訪れ、次のように幾つかの指摘をした。
 HJSCの評議会議長と理事長が、援協に対して同病院の財務状況の理解を深める説明の場として設定された7月の会合に、総領事とJICA次長が立ち会った件に関し、HJSCから融資の依頼はあったが、小室首席領事によれば、総領事は「最終的な判断は援協の経営陣がすべきことであり、あくまで援協の健全経営に影響を及ぼさない範囲で可能な支援の検討を依頼しただけ。」と述べた。江口雅之JICA所長も「JICA次長は中立的な立場で同席しただけ」と強調した。
 またその会議で、総領事とJICA所長の署名入りで援協に渡された文書に関して、本紙では《その文書は総領事館の書式で、桑名総領事と江口雅之JICAブラジル所長がサインをしている。なんとか援協に資金的な協力をしてほしいという要望だった》と書いている。だが、小室首席領事からも江口雅之JICAブラジル所長からも「実際とは異なる」と厳重な指摘を受けた。
 特に文書の写真を黒塗りで紹介してしまったことに関し、まるで秘密の内容が書かれているかのような印象をもたせる出し方をしてしまったことを謝罪する。内容にいかがわしい点はなく、融資をお願いする記述はなかった。
 小室首席は、川村JICA次長が同席した意味に関して、「江口所長が帰国休暇中だったので、川村氏は代理で出席しただけ」と説明した。江口JICA所長からも同様の指摘を受けた。「私の部下として代理で行ってもらっただけで、それ以上でも以下でない」とのことだった。
 本紙は次のような憶測を書いた。《今までの流れを総合すると、おそらくHJSC側から日本やブラジルの政治家に協力依頼がいき、そこから日本政府や外務省に「なんとかしてやれないのか」とねじ込まれ、外務省としては仕方なく、総領事館やJICA事務所に「ジェイチーニョ(ムリヤリな手段)を考えろ」と指令が下り、その結果、最終的に「日本政府が援協にHJSCへの融資をこっそりお願いする」形に落ち着いたのではないかとも推測される》
 この本紙憶測に関して、小室首席領事は「政治家から圧力がかかったという事実はまったくない。サンタクルス側から相談を受けて窮状を聞いたが、日本政府としては融資の仕様もないので、そのような判断をした」と同席した理由を説明した。
 江口JICA所長も「政治家の圧力などまったくない。『闇融資』『総領事とJICA次長がまさかのお願いに』などの見出しが誤解を誘う。いったん誤解されると払拭されるのは難しい」と述べた。
 本紙3日付コラムの内容に偏った部分と事実誤認があり、関係者にご迷惑をおかけしたことを改めてお詫びする。
2023年10月20日 ブラジル日報編集部


 ブラジル日報は、3日付本紙4面の記者コラム「《記者コラム》サンタクルスと援協の不可解な動き=巨額の闇融資の責任は日本政府にも」の内容に、事実誤認と偏りなどがあったことを認め、ここに遺憾の意を表明する。記事中の関係者、特にサンタクルス日本病院(HJSC)、サンパウロ日伯援護協会(援協)、在聖日本国総領事館、JICAブラジル事務所、駐ブラジル日本大使館に謹んでお詫びする。
 総領事館とJICAからは具体的な訂正内容を聞くことができた。HJSCと援協にもコラムに関する修正意見などを求め、その内容を適時公開するものとする。しかし、コラムが出てから日にちが経つのはよくないと考え、自主的に「お詫びと訂正」を出すことにした。
 援協のごく一部の人の意見を大きく取り上げる形でコラムを書いてしまったために、論調が偏ってしまった部分があった。
 HJSCに関しても、HJSCの経営状況や再建プランなどに関して同理事会に直接取材せずに憶測で書いてしまったことを深くお詫びする。
 本紙は、各団体・機関との良好な関係を維持しており、その絆を壊す意図は一切ない。今後も同様に、各団体・機関協力しながら、日系社会の発展に尽力することをここに誓う。

2023年10月20日
ブラジル日報編集部


サンパウロ日伯援護協会
2023年10月19日


援協が記録したブラジル日系社会の名誉と誇り

困難とは山のようなものだ。私たちが乗り越えれば、平地に変わる。
 サンパウロ日伯援護協会(援協)は、当初、日本移民の健康ニーズに応える慈善団体として創設されました。時の経過と共にその対象は子孫へと移り、現在はブラジル社会全体を包括するまでになりました。そしてそれは、サンタクルス日本病院も全く同様であります。
 全ての日本人移民とその子孫は、ブラジル国民と共に健康的価値を追求し、それを達成するために勇気ある闘いを行ってます。
 この両団体は、日本政府の後援という名誉のもと設立されたという同様の経緯を持ち、指導者たちの献身に加えて、日本政府、在聖日本国総領事館、国際協力機構JICAの好意的な支援、そして特に日系社会全体のご支持を頂き、今日まで継続されています。
 その意味で、私たちは兄弟だと言えます。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でブラジルの医療が切迫した状況に陥ったときも、私たちは国を襲ったパンデミックに対応するためのあらゆる努力を惜しまず、共に戦ってきました。
 そのような団結のもと、兄弟の窮状を理解した援協は、サンタクルス日本人病院を助けるための努力を惜しむことはしませんでした。
 なぜなら、困っている兄弟に手を差し伸べるのは至極当然であり、また、決して強制されるものでもありません。これこそが、援協がこれまで貫いてきた信念であり、そしてこれからも変わることはありません。繰り返しになりますが、もし逆の立場だった場合、サンタクルス日本病院も、私たちに全く同様の対応をするでしょう。

千年の評判はたった一時の行動で決まる

 いつでも、どんなときでも、援協は、日系社会、特に日本政府、在聖日本国総領事館、JICA、サンパウロ日伯援護協会 – 援協、そしてサンタクルス日本病院の行動指針のもと、明確かつ透明で合法的な手段を用いて、必要とする人々に尊厳を持って公衆衛生に携わるという主要かつ唯一の目標に邁進しており、今後も継続しています。
 このように、サンタクルス日本病院に提供された支援は、志を同じくする者同士であるがゆえであり、なおかつ、緊急の状況にあること、すべての支援が常に公衆生の社会的目標に基づいて行われ、日本人がブラジルにもたらした尊厳の基準の中で、安全性が保証されていることを、このメディアを通じて明らかにする必要があると考えました。
 さらに、これらの会計はすべて透明性を持って公開され、ブラジルで最も有名で最も評価されている監査人によって監査されています。援協が、ブラジルのすべての政府機関より高い評価と信頼を受けていることが、それを証明していると言えます。
 最後に、サンパウロ日伯援護協会 – 援協およびサンタクルス日本病院は、この有名な新聞の紙面をお借りし、改めて心より感謝の意を表します。
 日本政府、在聖日本国総領事館、国際協力機構JICAそして日系社会よりお寄せ頂いた信頼を、援協の全役員一同大変名誉に思います。


Em relação à matéria publicada no dia 03 de outubro de 2023 na página 4, este jornal, se retrata em escusas perante todos os envolvidos, pois o comportamento honrado das entidades e dos órgãos citados, são de enorme respeito desta redação.

2023年10月3日付4面に掲載された記事に関して、本紙は関係者各位に謝罪する。言及された団体や組織の名誉ある行動は、本編集部にとって多大な敬意に値するものだからである。

2023年10月19日
ブラジル日報編集部

 

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