6、7月は続々と関連行事=日本移民の日や日伯130周年で

文協芸能祭
文協芸能祭

 6月18日の「日本人移民の日」に合わせ、ブラジル各地で多彩な記念行事が予定されている。今年は特に、日伯外交関係樹立130周年、ならびにブラジル日本文化福祉協会(文協)の創立70周年という節目の年にあたることもあり行事が目白押しだ。
 6月18日は、1908年に第1回移民船「笠戸丸」がサントス港に到着し、最初の日本人移民がブラジルの地を踏んだ歴史的な日だ。移民の日当日には恒例行事として、午前8時より聖市セントロのサンゴンサロ教会(Praça Dr. João Mendes, 108)にて、先駆移民を偲ぶ感謝のミサが日本語で執り行われる。
同日午前10時からはイビラプエラ公園内の「移民先亡者慰霊碑」前にて、移民先駆者への献花式が予定されている。また、午後2時からは文協大講堂にて、ブラジル仏教連合会による「日本人移民先駆者追悼法要」が開催される。これらも全て一般公開、入場無料。
 ブラジル日本移民史料館では6月30日まで特別展「忍耐のルーツ――第2次世界大戦下のブラジル日系社会」が開催中だ。戦争時代の日系人社会の苦難の歴史を多面的に紹介する。入館料は一般20レアル、水曜日は無料開放。
 22日(日)午後2時から文協小講堂では、唯一の日系落語家「らむ音」による公演が催される。日本の伝統話芸である「落語」を、ユーモアたっぷりに日本語とポルトガル語で披露する。入場無料。

七夕祭り
文協七夕祭り祭

 28日(土)・29日(日)の両日、文協大講堂にて「第58回芸能祭が開かれる。日本の民謡や舞踊など、50以上の団体が舞台に立つ予定。来場者には1キログラム以上の保存食の寄付が呼びかけられている。
 7月5日・6日、12日・13日の2週末4日間にわたり、聖州サンロッケ市の文協国士舘公園にて「第28回さくら祭り」が開催される。ちょうど見頃を迎える予定の桜が来場者を迎える。今年は新たに、初日の土曜日に先祖供養の灯籠流し「灯籠流し」も実施される予定だ。
 同じく7月5日(土)・6日(日)には聖市リベルダーデ広場で、リベルダーデ文化福祉協会が主催する第46回七夕祭りが開催される。今年は17年ぶりにミス七夕が復活するなど、見どころが多いイベントになっている。 
 翌週7月11日(金)・12日(土) ・13日(日)には世界最大級の日本文化イベント、ブラジル日本都道府県人会が主催する「第26回日本祭り」がサンパウロ・エキスポセンターにて開催される。テーマはズバリ130周年。さらにパワーアップした見応えのある展示やイベントが準備されている。当時に、昨年初開催された事業者向け日本名産品紹介イベント「ふるさといいもの展」が引き続き行われる。
 一連の行事を通じ、日系社会の歴史とその精神的遺産が、改めて広く市民に伝えられることとなる。

 

 

 

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