県連日本祭り=130周年テーマに7月11日から=各種郷土食にアプリや盆踊り=ふるさといいもの展も同時に

実行委員ら
実行委員ら

 ブラジル日本都道府県県人会連合会(県連、谷口ジョゼ会長)は3日、サンパウロ市ベラ・ビスタ区に所在するジャパンハウスで、第26回県連日本祭り開催記者会見を行った。10以上のブラジルメディアが参加した。今年の日本祭りは「130年の友好関係」をテーマにサンパウロ市サンパウロ・エキスポセンターで7月11日〜13日に開催される。
 冒頭、谷口会長は「更なる非日系人の動員を目指して今回、記者会見を開いた」との意気込みを述べた。大間知アルフレッド諒士(まこと)実行委員長から、日本祭り全般についての説明が行われ、「イベントを楽しむと共に、日本への留学や研修制度を知る機会でもある」と強調した。
 日本祭りの最大の目玉は、都道府県人会ごとに出品される郷土料理だ。今年は43県46店展開される。広島県からは、宮島発祥のもみじ饅頭が販売される。昨今の広島を舞台にするアニメやドラマにも度々、映し出され、日本国外でももみじ饅頭の認知度は上がってきている。
 石川県人会からは新しく茄子天ぷらが入った茄子おにぎりが出される。静岡県人会からは、ペルー・アンデス山脈発祥のチチャモラーダが提供される。紫トウモロコシを主原料とし、パイナップル、クローブ、シナモンと一緒に煮込んだものだ。
 日本の祭りに盆踊りは欠かせないという意見から、今年は入口に櫓を設置し全日、盆踊りを行う。岐阜県人会を筆頭に、ベロ・オリゾンテやロンドリーナの盆踊り団体が会場を盛り上げる予定だ。県連日本祭りで盆踊りが行われるのは20年ぶりだという。
 今年は県連日本祭り専用のアプリを作成中で、7月の初めに完成する予定。食の広場(フードコートエリア)で各県がどのような物を販売するか事前に確認ができる。また、カテゴリー別でも検索可能だ。フード以外にも、ステージのプログラムや各々のエリアで出店団体の情報を確認できる。会場でインターネットが不安定でもアプリを事前インストールしていれば、ネットが繋がっていなくてもオフラインで利用できる予定だという。詳細はサイト(www.festivaldojapao.com)SNS(/festivaldojapao)で。
 昨年初開催されて好評だった、事業者向け日本名産品紹介イベント「ふるさといいもの展」(EXPO JAPAN)が引き続き行われる。今年は日本から104団体が参加する。昨年の反省点から今年は10日(木)〜13日(日)の4日間となり、県連日本祭りより1日早く開始される。詳細はサイト(expojapan.com.br)で。

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