金水晶酒造四代目がJHで講演=貴重日本酒試飲で理解深める

「金水晶しずく絞り」を紹介する斎藤美幸代表取締役(左)

 在サンパウロ総領事館は9月15日、福島県の地酒「金水晶」を紹介するイベント「Kinsuisho sake brewery com a produtora Sra. Miyuki Sito」をサンパウロ市の日本文化広報施設ジャパンハウスにて開催し、日本産品輸入、飲食業関係者ら約50人が来場した。ブラジル和食協会協力。
 イベントでは、日本から来伯した日本酒造メーカー「有限会社金水晶酒造店」の斎藤美幸代表取締役が、同社の日本酒製造に対するこだわりなどを紹介し、同社製日本酒3種の試飲会を行った。
 同酒蔵は、1895年(明治28年)創業の福島県を代表する酒蔵。斎藤さんは4代目蔵元で、イベント前日と前々日にはブラジリアの日本大使公邸でも講演を行った。
 試飲会では「金水晶・大吟醸原酒しずく絞り」、「金水晶・純米酒」、スパークリング桃リキュール「ちびもも」が振舞われた。
 「金水晶・大吟醸原酒しずく絞り」は、昔ながらの製法で圧力をかけずに作った原酒(製造過程で加水や醸造アルコールを加えていないもの)で、毎年100本分ほどしか生産していない貴重な日本酒だ。過去に全国新酒鑑評会金賞、インターナショナルワインチャレンジコンクール金賞を受賞している。

 斎藤さんは「ブラジルは日本酒に対して興味をもつ人が多く驚きました。これからも日本酒を通して福島そして日本の良さを世界にアピールしていきたい」と笑顔で意気込みを語った。
 同イベントでポルトガル語での通訳と酒の説明を行った「酒蔵ADEGA DE SAKE」オーナーの飯田龍也アレシャンドレさんは、「遠い日本からきていただき本当に感激しています。日本酒を通して日伯間の文化と人をつなぐ機会に参加できたことを嬉しく思います」とイベントの感想を述べた。

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