JHSP=日本酒に料理の魅力引き出す力=FESTIVAL DO SAKE

白石テルマシェフ、オオタ・ファビオメガサケ代表、オリベイラシェフ(左から)
白石テルマシェフ、オオタ・ファビオメガサケ代表、オリベイラシェフ(左から)
オリベイラシェフのオリジナル料理「DADINHOS DE TAPIOCA」(ハッシュドポテトのタピオカ版)
オリベイラシェフのオリジナル料理「DADINHOS DE TAPIOCA」(ハッシュドポテトのタピオカ版)

 ポルトガル語日本酒情報発信WEBメディア「メガサケ」と日本酒造組合中央会(JSS)、サンパウロ市の日本文化広報施設ジャパン・ハウス(JHSP)が3日、日本酒イベント「FESTIVAL DO SAKE(酒まつり)」の関係者向けプレイベントを行った。 プレイベントでは、日本酒と料理の組み合わせ方をテーマに試食会が実施された。大和川酒造店の「純米辛口弥右衛門」などの日本酒に合う料理を日本食レストラン「藍染」の白石テルマシェフとブラジル北東部料理レストラン「mocotó」のロドリゴ・オリベイラシェフが振舞った。
 試食会には桑名良輔在サンパウロ日本国総領事、JETROサンパウロ事務所松平史寿子次長、ソムリエ、マスコミ関係者ら約40人が参加した。
 YOUTUBE料理番組「GO HAN GO」を運営する山下ジョアンさん(チャンネル登録者数81万人超)は「フルーティーで甘口の『作 雅乃智 中取り 純米大吟醸』と野菜スティック・豆腐ゴルゴンゾーラチーズソースは非常に相性がよく驚いた」と感想を述べた。
 桑名総領事は「試食会によって、日本酒には料理の美味しさをより引きだす力があることを実感できた。オリベイラシェフのオリジナル料理「DADINHOS DE TAPIOCA」(ハッシュドポテトのタピオカ版)と「山田錦」の組み合わせが特に気に入った。日本酒と料理を組み合わせるには一種の創造性が必要で、今回の試食会では食欲を満たすだけでない、芸術的な感動を体験することができた」と語った。
 松平次長は「JETROは日本食の海外普及事業に取り組んでいます。日本酒と相性の好いブラジル料理の組み合わせが周知されれば、日本酒のより一層の普及が期待されるだけでなく、ひいては日本食文化の普及にも通じます。こうしたイベントが行われることを大変有難く感じています」と述べた。
 「FESTIVAL DO SAKE(酒まつり)」は4~12日までJHSPにて開催された。

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 白石テルマシェフとロドリゴ・オリベイラシェフが振舞った創作料理と日本酒の組み合わせは以下の通り。
 料理:夏野菜のソース2種添え(ナッツ味噌ソースと豆腐ゴルゴンゾーラソース)、日本酒:純米辛口弥右衛門、作雅乃智 中取り純米大吟醸
 【料理】とろろ芋とマンゴーソースのセビチェ(魚介類のマリネ)【日本酒】にいだしぜんしゅ 生もと じゅんまい
 【料理】ホタテのグリンピースソース【日本酒】にいだしぜんしゅ 生もと じゅんまい
 【料理】DADINHOS DE TAPIOCAの唐辛子ゼリー添え【日本酒】白鹿特別純米山田錦
 【料理】スギの西京焼き、キノコとおひたし【日本酒】白鹿特別純米山田錦
 【料理】牛のチャンバリル(伯国北東部トカンチンス州の代表的な牛脛肉の煮込み料理)【日本酒】作恵乃智
 【料理】ハチミツのアイスクリームとカジュ―のデザート【日本酒】作雅乃智

     ◎     

 今回のイベントで紹介された日本酒5種は以下の通り。
▼「純米辛口弥右衛門」(福島県酒米『夢の香』使用、16度、720ml、約200レ)
▼「白鹿特別純米山田錦」(兵庫県酒米『山田錦』100%使用、14・5度、720ml、200~300レ)
▼「作恵乃智 純米吟醸」(香りと甘味に膨らみを持たせた特別仕様、15度、720ml、約330レ)
▼「にいだしぜんしゅ生もとじゅんまい」(自然米(農薬・化学肥料を一切使わず栽培した酒米)だけを使った山廃仕込みの自然酒を一年熟成させた、燗向け、14度、720ml、約250レ)
▼「作雅乃智 中取り純米大吟醸」(香りと味わいのバランスがしっかりとしている、16度、720ml、約420レ)。
 「にいだしぜんしゅ生もとじゅんまい」と「作雅乃智 中取り純米大吟醸」、「作恵乃智 純米吟醸」は、MEGA SAKEで取り扱い中。(オオタ ファビオ代表:WhatsApp=11・93029・7692/メール=adm@megasake.com.br /住所=Alameda Joaquim Eugenio de Lima, 1416 Jardim Paulista, São Paulo/サイト=www.megasake.com.br)。

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