《ブラジル》コロナ禍発生以来で最低水準=SARSの減少傾向続く=11歳以下の患者のみ増加

SARS患者の増減を示す地図(左は3週間前、右は6週間前との比較、上は連邦自治体、真ん中は州都と首都、下は地区単位、Fiocruz公式サイトより)

 【既報関連】オズワルド・クルス財団(Fiocruz)が24日、14~20日の重症急性呼吸器症候群(SARS、ポ語はSRAG)の患者は、6週間前、3週間前の双方の比較で減少傾向にあり、新型コロナによる感染者発生以来、最も減少した4月の水準に近づいたとの報告書を発表したと同日付現地サイトが報じた。
 6週間前より増加傾向にある州はアクレとロライマで、連邦直轄区とエスピリトサント州、パラナ州は安定状態、それ以外は減少傾向にある。州都では、ボア・ヴィスタ(ロライマ)、リオ・ブランコ(アクレ)、サンルイス(マラニョン)、ヴィトリア(エスピリトサント)が増加した以外は、安定状態か増加傾向が続いている。
 ここ4週間の検査では、大人のSARS患者の74・6%は新型コロナ感染者だった。インフルエンザA型は2・1%、B型は0・2%で、呼吸器合胞体ウイルス(SRV、ポ語はVSR)は5・6%だった。
 だが、SARSによる死者は新型コロナ感染者が96・3%を占め、インフルエンザA型とB型の各0・5%や、SRVの0・2%以上にインパクトが強い事も確認された。
 Fiocruz調査員のマルセロ・ゴメス氏によると、60歳以上だと、新型コロナの予防接種を受けていない人がSARSに罹患する可能性は、1回でも接種を受けた人の倍以上だという。
 北東部、南東部、南部、中西部の複数の州では、5~11歳児を中心とする子供のSARS患者が増えているという。また、中西部と南部で行った予備調査ではライノウイルスに陽性反応を起こした子供が多く、新学期が始まった事で呼吸器疾患を引き起こす一般的なウイルスによる感染が広まったと考えられるという。
 ライノウイルスは新型コロナウイルスほどのリスクはないが、換気を良くする、呼吸器の炎症を起こしている子供は隔離して適切な処置を施すなどの基本的な注意の継続が必要だ。
 なお、24日現在の新型コロナの新規感染者の7日間平均は1万5199人、死者の平均は152人で、感染は下火になってきたが、サンパウロ州ではサル痘の感染拡大抑制のため、マスク着用や手指消毒などを強化している。

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