《ブラジル》SARSで小児用病床が不足=空き待ちで死亡する乳児も

 秋に入って例年より早い寒波到来や、呼吸器疾患を引き起こすウイルス蔓延が原因で、深刻な小児病床不足が起きており、病床待ちの子供が死亡する例も起きていると25、26日付現地サイトが報じている。
 保健省によると、1~4月の子供の急性重症呼吸器症候群(SARS)は3万5603件で、昨年同期より43・1%多い。特に目立つのは0~4歳児の21万498件で、5~11歳も3829件ある。
 SARSの原因はインフルエンザや新型コロナ、VSウイルスなどで、新型コロナのワクチン接種の対象外や接種開始直後の子供がオミクロン株に感染する可能性は大だ。
 大人のSARS患者は2月以降減少し始めたが、子供は増加が続き、0~11歳児は2月第1週1022人、4月1~7日2615人と155・9%増えた。
 サンパウロ市サバラー病院ではこの間、各種ウイルスへの感染が確認された子供は2300%増えており、ここ数週間は新型コロナも含む感染者増が目立つという。全国的な感染者増は5月前半も確認されている。
 子供は体力や免疫力が余り強くないため、病状が急変し、重症化する例も多い。サンパウロ州やリオ・グランデ・ド・スル州、サンタカタリーナ州、ペルナンブコ州では特に、病床不足が深刻だという。
 ペルナンブコ州では23、24日に集中治療室(ICU、ポ語はUTI)の空き待ちのまま亡くなる乳児が出ており、ICUの利用申請数が昨年の3・5倍で平均使用率は82%。24日現在もICUの空き待ちの乳幼児は88人おり、内73人はSARSの子供だ。
 子供のSARSは3~6月がピークで、今後も患者増や床不足が続く可能性があり、一刻も早い病床拡大と大人も含めた感染対策が望まれている。

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