ローマ法王「憎悪と暴力からの解放を」=ブラジル大統領選を案ずる

 カトリックのフランシスコ法王が26日、ブラジル大統領選に関して意味深長な発言を行い、話題を呼んだ。26日付現地サイトが報じている。
 発言が飛び出したのはバチカン市国のサンペドロ広場での公開インタビューでのことだ。法王は「聖母アパレシーダがブラジル国民を護り、導き、憎悪や不寛容、暴力から解放して下さるように」と語った。
 ブラジルの守護神のノッサ・セニョーラ・アパレシーダの日だった12日、サンパウロ州アパレシーダの聖母大聖堂ではボルソナロ大統領支持派がミサに乱入し、聖堂内でビールを飲んで宴会騒ぎを起こし、取材陣に暴力行為を働き、説教を行っていた司教に野次を飛ばすなどして大きな問題となっていた。
 また、それ以外にも、ボルソナロ支持派がミサを中断させ、大統領選でボルソナロ氏に投票するよう呼びかける行為などが全国で相次いでいたため、ブラジル全国司教会議(CNBB)が「信仰が選挙に利用されている」との抗議声明を出す事態に至っていた。
 ボルソナロ氏は福音派の信者にもルーラ氏への拒絶率を高めるような働きかけを行っており、憎悪に起因する暴力犯罪や選挙ハラスメントも増えている。
 なお、フランシスコ法王は、セアラー州で性暴力への戦いの象徴と称えられ、24日に列福されたベニグナ・カルドーゾ・ダ・シウヴァさん(1928〜41年)を祝い、称える言葉も述べている。

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