
佳子さまは5日午後、パウリスタ大通りのジャパン・ハウスをご訪問された。カルロス・ホーザ館長とナターシャ・ジーネン企画担当局長が出迎え、佳子さまは館内の展示に強い関心を示されたご様子だった。
特に「日本の原則:デザインとリソース(Princípios japoneses: design e recursos)」展では、建築家坂茂氏の「紙のログハウス」に到着早々注目された。ジーネン局長によると、佳子さまは食品廃棄物から作られた建材の展示をご覧になり、特に紫キャベツが最も高い強度を持つ素材を提供することに驚かれたご様子だった。
リサイクルされたポリプロピレン樹脂とエラスタンをベースにした合成樹脂で作られた、嵌め込み式の構造を持つサッカーボールにも関心をお示しになった。廃棄されるはずだった資源を再利用する取り組みだ。
ホーザ館長とのご懇談では、佳子さまは中南米の人々が日本に対してどのような点に主な関心を持っているかをご質問され、館長は芸術、観光、そして食文化が挙げられるとご回答された。
現在開催中の「2025年大阪・関西万博」展では、佳子さまはブラジルの人々が日本へ渡航せずとも万博に触れる機会があることにご満足されたと、ホーザ館長は述べた。
ジーネン局長は、佳子さまが展示のあらゆる部分で示されたご興味とご配慮に感銘を受けたと語った。ホーザ館長も、佳子さまがアクセシビリティに関心をお持ちであることに共感を覚えたという。
佳子さまは6月15日までブラジルに滞在され、6日にはサンパウロ州知事タルシジオ・デ・フレイタス氏とのご引見や、パラナ州等ご訪問も予定されている。