沖縄県人会長や沖縄文化センター理事長を歴任した山城勇さんが6日（金）朝6時、サンパウロ州サントアンドレ市の自宅で老衰のため亡くなった。行年97歳。7日11時から15時まで、同市カミロポリス墓地（Cemitério de Camilópolis Sagrado Coração de Jesus）で通夜、その後、葬儀が行われる。
1928年に糸満市米須で生まれた山城さんは、43年に満蒙開拓青少年義勇軍に入隊し満州へ渡った。終戦後は大連で2年間の避難生活を経験した後に引き揚げ、58年に第4次沖縄産業開発青年隊としてブラジルに渡った。
サントアンドレ市郊外で野菜作りとフェイランテで生計を立てる傍ら、移民初期から沖縄コミュニティーに貢献し、沖縄県人会長や沖縄文化センター理事長を歴任した。04年にサンパウロ市名誉市民権、06年には旭日双光章が授与された。
2017年には自分史『回顧録―おしどり米寿を迎えて』（日ポ両語）を出版している。
