自費でワクチンを打つには=ブラジル全土でデング熱が急増中

武田薬品工業性のデング熱ワクチン「Qdenga」(19日付オ・グローボ・サイトの記事の一部)
武田薬品工業性のデング熱ワクチン「Qdenga」(19日付オ・グローボ・サイトの記事の一部)

 【既報関連】30日付アジェンシア・ブラジル(1)によると、保健省は同日、全国のデング熱の疑似症患者の数が前週比で80%増加したと公表した。1週間で12万874人から21万7841人に急増し、死者もすでに15人に上るなどの懸念すべき状態の中、2月から統一医療保健システム(SUS)でワクチン接種が開始される。だが民間の一部医療機関ではすでに提供されており、自費で打つ場合の費用や場所などの情報を19日付オ・グローボ(2)が報じている。
 グローボの調査によると、2023年3月に国家衛生監督庁(Anvisa)に承認された、武田薬品製デング熱ワクチン「Qdenga」の1回分の費用は390〜490レアルで、2回(3カ月後)の完全接種までの費用は780〜980レアルだ。
 全国12州と連邦直轄地にあるFleuryグループ系列のLabs a+、Clínica Felippe Mattoso、LAFEなどで接種が可能で1回400〜490レアルだが、地域によって異なる。Richet Medicinaでは1回450レアル、Labiは1回450レアルで提供している。
 Sérgio Franco、Bronstein、Alta、Delboni、Exame、Atalaiaなど30のクリニックを含むDasa総合医療ネットワークでも提供。
 23年9月27日付ヴァロール紙など(3)(4)によると薬局でも打つことが可能で、大手チェーンのRaiaやDrogasilでは364・32レアルで販売中だ。
 説明書によると、同ワクチンは医師の処方箋が必要だ。これは特にSUS全国予防接種カレンダーに含まれていない投与に対して、民間施設に義務付けているAnvisa規定があるため重要とされている。しかし、今ワクチンはSUSに組み込まれたため、Anvisaの指示による適応範囲が広く、多くのワクチン接種施設では処方箋の必要性を省くことが一般的だという。
 接種に関しては次の制限がある。4〜60歳までの年齢層を対象とし、それ以外の年齢の人には推奨されない。アレルギー体質を持つ人、遺伝的な免疫系の異常やHIV感染などの免疫系の障害がある人、高用量のコルチコステロイドや化学療法などの免疫系に影響を与える薬物を使用している人、妊娠中や授乳中の女性には、ワクチンの安全性が確認されておらず接種を避ける必要がある。
 初回のワクチン接種後にかゆみを伴う発疹、呼吸困難、顔や舌の腫れなどの、アレルギー反応が起こる可能性があるとしている。
 臨床試験の結果、このワクチンの有効性は80・2%で、入院を最大90・4%減少させることが分かっている。
 なお本紙がサンパウロ日伯援護協会に問い合わせたところ、リベルダーデの診療所でも日伯友好病院でも今のところ提供されていない。

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