《記者コラム》急激に広まる顔認識システム=「治安対策の救世主」の課題

サンパウロ市セントロのジョン・メンデス広場に設置された防犯カメラ

サッカー、カーニバルでも顔認識

 最近あちこちの街角に街頭カメラが設置され、視線をこちらに向けているのが気になっている読者も多いのではないか。実はこれ、中国のファーウェイ社製の顔認識システムの防犯カメラが多く、サルバドールから始まりリオやサンパウロ市へとすごい勢いで普及されていると報じられている。
 例えば27日付オ・ポーボ紙サイト「アリアンツ・パルケで顔の生体認証により1年で39人逮捕」(1)によれば、パルメイラスのサッカースタジアムでは入場門に《設置された顔認識は1年間運用され、裁判所から指名手配されている48人を特定するのに役立ち、そのうち39人が逮捕された。その中にはコカインを満載した飛行機で逃走した麻薬密売人も含まれている》と報じられている。この顔認識は23年に初導入されてこの成果を挙げ、25年からはスポーツ一般法で義務化される。

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