横浜=移民115周年でイペー記念植樹=ブラジルソリダリオ横浜が30日

植樹会場の下見に行ったNPOの皆さん(左が斉藤達也理事長)

 特定非営利活動法人(NPO法人)ブラジルソリダリオ横浜(斉藤達也理事長、横浜市緑区所在)は、日本人ブラジル移住115周年の節目を祝い、横浜市とサントス市が近い将来、パートナー都市、姉妹都市へと連携が発展していくことを願って、横浜市でブラジルの国花イペーの記念植樹を30日(月)午前10時(日本時間)から行うにあたり、ブラジル関係者や日系人の来訪を呼び掛けている。
 横浜は神戸と共に、多くの移民船が南米に旅立った出発地で、南米との強いつながりを持つ。かつて桜木町駅から大桟橋にかけて、旅立つ移住者や帰国者が宿泊する「移民宿」が最盛期には20軒近く立ち並び、移住者の中には横浜を「第二のふるさと」と感じている者も少なくない。
 これらの歴史を背景に、2015年4月に横浜市は、移民船の終着港の一つで、ブラジル最大の港湾都市サントス市と都市間連携に向けて交流促進を確認している。
 横浜みなとみらいにある、国際協力機構(JICA)は、横浜根岸に海外移住センターを設置して移住者を横浜港から送り出すなど、戦後の移住事業を一貫して担ってきた。移住事業の終了後は、JICA横浜に移住資料館を併設して、移住の歴史や移住者の姿、海外日系人の様子を広く伝えている。
 サンバ・チーム「ブロコ城南」を始めとするサンバ関係者、ブラジル音楽愛好家、ブラジル在勤経験者、ブラジル自治体との交流関係者、2008年のブラジル移民100周年式典経験者などが、自発的な市民活動を前提に2018年12月にブラジルソリダリオ横浜が設立され、20年10月にはNPO法人となった。「ソリダリオ」はポ語で「連帯、助け合う」の意味。
 横浜市とサントス市の都市間連携の覚書に基づく、交流活動・連携活動を支えるなど、日伯友好連携を支援する団体として、Viva115イベント開催や講演会活動、生活困窮の日系伯人にフードバンク提供などを行っている。

黄色のイッペー(参考写真、João Medeiros, via Wikimedia Commons)

 植樹会場は、ナビオス横浜から桜木町に戻る汽車道付近。当日の出席予定者は、横浜市国際局長、横浜市港湾局長、JICA横浜所長、公益財団法人横浜市国際交流協会理事長、米州友好横浜市会議員連盟会長ほか多数。
 斉藤理事長(横浜市会議員)は「日本に住む日系伯人、海外からの来街者、特にブラジルからの来街者の方々、ブラジルの日系人団体などへ記念樹のPRと訪問をお誘いします」と呼びかけている。
 問い合わせは同NPO(電話045・935・1315/Eメールbsyokohama1908@gmail.com/携帯電話090・8807・8157/サイトbrasilsolidario.sakura.ne.jp/yokohama/)まで。

最新記事