横浜市=移住115周年でイペー記念植樹=サントスとの姉妹都市提携目指す

最後に行われた記念写真の様子(同NPO提供)

 特定非営利活動法人(NPO法人)ブラジルソリダリオ横浜(斉藤達也理事長、横浜市緑区所在)は、日本人ブラジル移住115周年の節目を祝い、横浜市中区の運河パークでブラジルの国花イペーの記念植樹を30日午前10時から行い、約30人が集まった。
 横浜市とサントス市が近い将来にパートナー都市、姉妹都市へと連携が発展していくことを願って開催された。同NPOは横浜市議である斉藤理事長を中心にサンバ関係者、ブラジル音楽愛好家、ブラジル在勤経験者、ブラジル自治体との交流関係者などが、自発的な市民活動として2018年12月に設立した団体だ。
 最初に斉藤理事長は「横浜港から数多くの日本人が出航してブラジルへと移民をした歴史を語り継ぎ、ブラジルに住む日系人の方々とのソリダリオ(連帯•絆)を大切にして、エールを送るシンボルとして、今回の記念植樹式を行った。日本人はもちろん、日本に住む日系ブラジル人や、ブラジルから日本に来られる方々にぜひ見に来て欲しいです」と挨拶した。
 来賓からは、横浜市を代表して横浜市国際局の橋本徹局長、在日ブラジル大使館のグスターボ・フォルトゥーナ2等書記官、米州友好横浜市会議員連盟の横山正人会長らも祝辞を述べた。

植樹をしたグスターボ・フォルトゥーナ2等書記官と斉藤理事長(同NPO提供)

 サントス日本人会の中井貞夫会長からもお祝いのメッセージが届いた。イペーの苗木を提供した花咲爺の会の五味茂会長代行らの紹介の後、主催者や来賓によってスコップで土がかけられた。同NPOの小林正博顧問が閉会の言葉を述べた。
 かつて桜木町駅から大桟橋にかけて、旅立つ移住者や帰国者が宿泊する「移民宿」が最盛期には20軒近く立ち並んでいた。神戸と並んで横浜からは多くの移民船が南米に旅立った縁があり、南米との強いつながりを持っている。そのため横浜市は、移民船の終点ブラジル・サントス市との都市間連携に向けて交流促進を進めている。

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