《サンパウロ市》寒波で路上生活者保護開始=5~8日だけで797人

寒波に見舞われたサンパウロ市(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 寒波到来を受け、サンパウロ市市役所の路上生活者保護計画が始まり、5~8日に797人が保護されたと9日付現地サイトが報じた。
 同市の非常事態管理センター(CGE)によると、7日夜の平均気温は16度だったが、場所によっては体感気温が4度まで下がったという。
 5日以降に収容施設に保護された路上生活者の内、152人は7日から8日にかけて保護された。市の職員らが声をかけても収容施設に行く事を拒んだ人も98人いたという。
 CGEでは9日夜の気温は13度と予想しており、保護活動を継続する。現在の予想では、少なくとも11日までは深夜から早朝にかけての冷え込みがきつい状態が続く見込みで、最高気温も23~24度程度に止まると見られている。
 寒さが厳しい時期に住む所や寒さをしのぐ場所がない路上生活者を見かけた場合は、電話番号156で通報すれば、市の職員が保護に向かうため、CGEでは積極的に協力をと呼びかけている。156に通報する場合は、保護が必要な人がいる場所とその人を特定するための衣類その他の特徴を伝える事が必要だ。通報は匿名で行う事ができ、24時間体制で対応してくれる。
 なお、2日以降、寒冷前線やサイクロンによる暴風雨の被害が出ていたサンタカタリーナ州では、8日現在で25市が非常事態を宣言している。

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