「リオ・グランデ・ド・スル州産ワインを飲もう!」=地域と業界の連帯で復興支援

ベント・ゴンサルヴェスの有名なワイン農園Mioloと醸造所。イタリア移民の影響が色濃く残り観光名所にもなっている(lethaargic, via Wikimedia Commons)
ベント・ゴンサルヴェスの有名なワイン農園Mioloと醸造所。イタリア移民の影響が色濃く残り観光名所にもなっている(lethaargic, via Wikimedia Commons)

 リオ・グランデ・ド・スル州を襲った大洪水によりワイン生産者が甚大な被害を受けている。同州経済の重要部門であるワイン消費を促進し、被害を受けたワイナリーを支援するための「ガウーショ(リオ・グランデ・ド・スル州)産ワインを買おう」キャンペーンが始まり、地域生産者やワイン関係者などが一致団結していると、10日付CNNブラジルなど(1)(2)(3)が報じた。
 このキャンペーンは、ブラジルワイン愛好家のためのプラットフォーム「ブラジル・デ・ヴィーニョス」(https://www.instagram.com/brasildevinhos/)の専門家やソムリエが主導。彼らは州内の数十の生産者と連絡を取り合いながら状況確認を行っており、同キャンペーンを通して被災地域の復興や雇用の維持、セクター全体の運営維持のために収入を保証することを目指している。
 主催者は声明で「リオ・グランデ・ド・スル州は最も悲劇的な状況で復興には長い年月がかかる。でも、あなたの助けがあれば、その道のりはそれほど苦痛ではなくなります」と訴えている。
 同州山岳地帯に位置するベント・ゴンサルヴェス市、ピント・バンデイラ市、フローレス・ダ・クーニャ市などのワイン生産者たちは水の勢いがブドウ畑を完全に破壊したと報告している。
 「水位がまだ高いところもあり、被害状況の正確な把握はできない。しかし、ベント・ゴンサルヴェスのブドウ畑は起伏の激しい地域にあり、水に押し流されて甚大な被害を受けた。すべてを失った生産者もいる。同市では約250ヘクタールのブドウ畑が失われたと見積もっている」と醸造専門家のアンドレイ・ベレ氏は言う。
 同州山岳地帯は国内ワイン生産の60%を占めており、「ヴァーレ・ドス・ヴィニェードス」や「アルトス・デ・ピント・バンデイラ」など世界的に認知されているワイン原産地呼称がある。
 農業拡張・技術支援公社(Emater)は「もしこの被害が1カ月早く、2024年分のブドウが収穫されていない時期に起きていたら被害はさらに大きくなっていた」という。現在の課題は、多くの従業員が道路封鎖のために現場に行けないため生産が麻痺していること。すでに瓶詰めされたワインの輸送にも影響が出ている。完全浸水したポルト・アレグレ市のサルガード・フィーリョ空港も生産者にとって障害となっている。
 地域経済はワイン・ツーリズムによっても支えられており、ワイナリーやブドウ畑、伝統的なレストランなどを含む観光業が重要な役割を果たす。ヴァーレ・ドス・ヴィニェードスに位置するカーザ・ヴァルドゥガ・ワイナリーは、同州観光をキャンセルするのではなく、少し先に旅程を変更するよう提案している。「この困難な状況に連帯を表明し、復興支援と地元コミュニティの支援に全力を尽くしています。粘り強く諦めずに、共にこの状況を乗り越えましょう」と呼びかけた。
 同キャンペーンにはレストランやワイナリーのオーナーだけでなく、ワインに関連するデジタル・インフルエンサーの参加も続々と増えている。参加方法は、同州ワイナリーの製品を購入し、キャプションに「#comprevinhogaucho」と入れて写真をSNS上に投稿するだけだ。

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