ブラジル産チーズが世界7位に=人気沸騰で購入1年待ち

「Capril do Lago」創設者ファブリシオ・ヴィエイラ氏(24日付アジェンシア・ブラジル・サイトの記事の一部)
「Capril do Lago」創設者ファブリシオ・ヴィエイラ氏(24日付アジェンシア・ブラジル・サイトの記事の一部)

 国際的チーズ見本市の「世界チーズ・乳製品市」が10〜12日、フランス中部トゥール市で開かれた。同時開催された品評会では、リオ・デ・ジャネイロ州のチーズ生産者が第7位にランクイン。ブラジル産は計81個のメダルを獲得するという快挙を達成した。24日付アジェンシア・ブラジル(1)が報じている。
 今回大会でブラジルは金メダル17個、銀メダル23個、銅メダル41個。21年に開催された前回大会で獲得した計57個を大幅に上回った。この見本市は隔年開催。
 バイア州、パラー州、リオ・デ・ジャネイロ州、サンタカタリーナ州など、ブラジル全域から91の生産者が参加。中でも288の生産者が参加したミナス・ジェライス州は10個もの金メダルを獲得し、ブラジルを代表する存在であることを示した。
 品評会では合計1640個のチーズが世界各国から集まり、250人の審査員によって評価され、金賞に輝いたチーズの中から最高峰の12品が選出された。
 その中で唯一の非ヨーロッパのチーズである「Caprinus do Lago」が7位にランクインした。同チーズはリオ州南部のヴァレンサ市にある「Capril do Lago」が生産する製品で、高品質で美味しいと定評がある。
 創業者であるファブリシオ・ヴィエイラ氏によると、このチーズはヤギの生乳を使用したプレスチーズで、1年かけて熟成させる。「毎日、製品をひっくり返してブラッシングしなければならない。1キロのチーズを作るには17リットルの生乳が必要。完成するまでに時間がかかるため品質管理がとにかく大切」と語る。現在、このチーズの購入を求めて千人以上が予約待ちしており、手に入れるまで1年以上待つ必要がある。

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