県連日本祭り11日から=日本全国の郷土食一堂に=各県人会が総力を結集

昨年の食の広場の様子
昨年の食の広場の様子

 いよいよ今週11日(金)から、日本をテーマにした世界最大級のイベント「第26回日本祭り」がサンパウロ・エキスポ(São Paulo Expo)で開催される。日本全国47都道府県の伝統や文化を、各県人会が郷土食や展示などを通して紹介し、次の世代へ受け継ぐことを目的としている。協力ボランティア数だけで延1万5千人と言われており、サンパウロ市周辺の日系社会の主だった人員が総出で支える形だ。昨年は18万4千人が来場しており、今年のテーマは「ブラジル日本友好130周年」でさらに増えそうだ。
 一番の見どころは、各県の郷土料理が味わえる飲食ブースだ。秋田県人会はだまこ鍋(鶏ガラベースのスープに鶏肉、野菜、「だまこ」と呼ばれるご飯を潰して丸めた団子を煮込んだ鍋料理)、アンフルーツ(小豆の甘煮、新鮮なフルーツが入った寒天ゼリー)、愛媛県人会はうどん、タルト、各種餃子、椎茸ご飯など。
 福井県人会は越前そば、おろしそば、ソース鉄板焼きそば、茨城県人会は武右衛門餅焼き、栗入り満願どら焼き、石川県人会は桜餅、ヒジキおこわ、ツナマヨや唐揚げ入りなどおにぎり各種。
 岩手県人会はひじきご飯、キャッサバコロッケ、鹿児島県人会は薩摩揚げ、かるかん饅頭、長崎県人会は長崎ちゃんぽん、奈良県人会は焼きそば、ポケ、天ぷら、たこ焼き、滋賀県人会はキノコカレーうどん、各種おにぎり、静岡県人会は抹茶ラテ、抹茶ブラウニー、サーモンとクリームチーム入りや、豚肉とキムチ入りなどの韓国風おにぎりなど。
 栃木県人会は焼きそば、餃子、甘酒、徳島県人会はたこ焼き、鳥取県人会は和牛牛丼、大山おこわ、山形県人会は芋煮、寿司、ホットロールなど。和歌山県人会は関西風お好み焼き、高知県人会は鯛の蒸し焼き、姿寿司、群馬県人会は海老入り天ぷら、焼き饅頭、愛知県人会は味噌カツ丼、岡山県人会は祭寿司、吉備団子、沖縄県人会はアシテビチ、サーターアンダギー、パステルなど。
 郷土食以外にも音楽ライブ、伝統舞踊、文化公演、文化展示、ワークショップ、生け花、茶道、子どもから大人まで楽しめる無料体験コーナー「#FJTAON(オンライン企画)」、ポップカルチャー好きのための「アキバスペース」など盛り沢山の内容。
 舞台では和太鼓、歌唱ショー、日本舞踊、体操、武道を始め、12日(土)11時から開会式、18時15分からミス・ニッケイコンテスト(7日)、13日(日)16時45分から秋葉コスプレイコンテストなど。
 さらに10日から特別展示「ふるさといいもの展~Expo Japan~」も開催中だ。日本各地の美味しい食材やお酒など、各県自慢の逸品を紹介する特設展示も行う。ただし、こちらの参加資格は業界関係者および専門家に限定。
 本紙が作った無料公式ガイドブック印刷版が文協入り口で数百部限定配布中。残りは会場の県連ブースなどで無料配布予定。本紙サイト(www.brasilnippou.com/guiaoficial-festivaldojapao2025)ではデジタル版が無料で閲覧、ダウンロード可能。

日本祭り=無料シャトルバスを運行=地下鉄サンジュダス駅から

 サンパウロ市交通局では11日(金)から13日(日)にかけて開催される第26回日本祭りのために、サンパウロ・エキスポ会場と地下鉄サンジュダス駅を結ぶ臨時直行バス「905X-10 Festival do Japão – Estação São Judas」線が運行される。乗車無料で、一般来場者も利用可能。
 同バスは、地下鉄サンジュダス駅からサンパウロ・エキスポ間を往復し、午前6時から午後10時までの間、随時運行。出発地点は、サンジュダス駅側がファグンデス・フィーリョ大通り(Av. Fagundes Filho)200番付近、サンパウロ・エキスポ会場からの復路便は施設内の専用車両通路から乗車。

 

最新記事