岡山県人会ひな祭りに約100人=煎茶や折り紙など日本文化体験も

着物姿で来場した皆さんがひな壇前で記念撮影

 ブラジル岡山県人会(角南美佐子会長)は3日午後、サンパウロ市リベルダーデ区の同県人会館で「ひな祭り」を開催した。会場には7段の本格的な雛飾りが展示され、20人ほどが着物や浴衣姿となり、子供連れの家族など計100人以上が来場して華やかに祝った。
 煎茶道静風流灯楽会の水本法子代表、狩俣登美子副代表らが当日朝8時から準備し、着物を着た子供たちが山本山の煎茶を来場者に礼儀正しく振舞った。地下スペースでは折り紙教室が開かれ、若者たちが輪になって楽しそうに体験していた。
 ひな壇の提供者である岡美恵子婦人部部長は「女の子が4人いるので、1980年に訪日した際におばあちゃんから『孫にひな壇買ってやるからもっていけ』と言われ、まさかこんな大きなものを買ってくれるとは思わず、二人がかりで4回に分けてブラジルまで手荷物で持ってきました。せっかくなのでみんなでひな祭りを祝おうということになり、県人会でやるようになりました」と経緯を説明する。
 角南会長は挨拶で「1988年から続く県人会伝統の行事です」と紹介し、森西カルロス副会長も「今日は日本と同じ3月3日にできてうれしい」などと語った。トゥクルビー日本語学校の大野宏江先生は日本文化教育の一環として生徒を連れて来場していた。

 初来場という松本パウラさん(41歳、3世)は「5歳の子どもにひな祭りを体験させたいと思ってきた。私は沖縄系で会館には昔から運動会や三線教室などがあり通っていたが、、この様な行事はなかったので興味深い」と述べた。
 1973年の最後の移民船にっぽん丸で渡伯したという県人会員の中村アヤコさん(80歳、岡山県出身)は「大勢来てくれて県人として嬉しい」とほほ笑み、孫の中村恵さん(26歳、4世)を連れてきた。恵さんは2019年に4カ月間、県費研修に行っただけに流暢な日本語で、「家庭内の日本語しか使ったことがなかったので、耳慣れするために2017年から県人会に足しげく通うようになり、仕事の合間を縫って今回もなんとか日程を調整して参加した」などと笑って答えた。

県人会と来場者の皆さん

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