肛門科医が痔手術後に患者強姦=被害者下着から容疑者の精液

パウロ・アウグスト・ベルシエリ容疑者(25日付メトロポレ・サイトの記事の一部)
パウロ・アウグスト・ベルシエリ容疑者(25日付メトロポレ・サイトの記事の一部)

 肛門科専門医パウロ・アウグスト・ベルシエリ容疑者(63)は、サンパウロ市東部タトゥアペ地区にある診療所で、少なくとも4人の患者を強姦した罪に問われている。うち2人は、痔の手術後に性的虐待を受けたと告発している。裁判所が無期限の逮捕命令を出す中、容疑者は逃亡を続けている。25日付メトロポレ・サイト(1)などが報じた。
 被害者の1人、47歳の女性看護師は昨年8月に痔の手術を受けた直後、医師に強姦されたと告発。「麻酔のせいでまだぼんやりしていた。でも急に手術台にうつ伏せにされ、頭が壁にぶつかり嘔吐したのを覚えている。しばらくして彼が手術台の脇にある流しで陰茎を洗っているのを見た」
 犯行の前に、医師は被害者に麻酔を追加投与したとされ、被害者は帰宅した途端に気を失い、3日間目覚めなかったという。「目覚めたとき肛門付近にひどい痛みを感じた。彼は私が手術を受けた所に虐待を加えたのだ。警察に行き、被害届を出した」
 被害者はその診療所を出たときと同じ服装のままだったため、その服はタトゥアペの第5女性警察(DDM)に押収され、鑑識に回された。被害者下着には容疑者の精液が付着しおり、動かぬ証拠となった。
 一方、46歳の女性は6月6日に痔の手術を受けた後、同医師によって性的虐待を受けたと主張している。手術後、被害者は肛門と膣に激痛が走り、目を覚ました。痛みは約1週間続いたという。
 被害者は手術後に3回、診察を受けに診療所へ行ったが、そのうちの1回、彼女は医師に「その場で回ってみて」と言われたが不審に感じ、「足がふるえ、どうすればその状況から抜け出せるかが分からなかった」と話す。
 彼女が診察台に上ろうとしたとき、医師は自分の陰茎を彼女の尻に当てたと言う。女性はまた医師が「診察のたびに手袋の人差し指部分を切り取っていた」と言い、医師が「指と被害者のプライベートな部分を物理的に接触させる」ためにこのようなことをしたと考えている。
 同医師の弁護士ダニエル・レオン・ビアルスキ氏は、医師に対する非難に反論し、否定すると述べた。外科医の潔白は「裁判の中で証明される」と断言した。
 「ベルシエリ医師の仕事は常に患者への敬意と倫理に基づいたものであり、40年以上にわたるキャリアの中で何千人もの患者に寄り添い処置を施し、問題や告発など一切受けることなく、非の打ちどころのない評判によって認められてきた」と述べた。
 サンパウロ州地域医療評議会(Cremesp)は25日、「法律で決められた守秘義務のもとで」同医師を調査していると発表したが、同機関のウェブサイトでこの医師の職業登録はまだ有効となっている。

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