60周年式典・公演を17日に=琉球古典音楽野村流保存会ブラジル支部

吉村副会長と娘の美知ちゃん、新城会長

 琉球古典音楽野村流保存会ブラジル支部(新城盛春会長)は17日午後2時、サンパウロ市リベルダーデ区の沖縄県人会本部大ホール(Rua Dr. Tomas de Lima, 72)で、「創立60周年記念式典並びに免許伝達祝賀公演『古典芸能の美』」(米須清栄実行委員長)を開催する。新城会長、吉村尊雄副会長が案内のため編集部を訪れた。
 沖縄の同保存会本部から師範や教師がブラジルに来て本場の演奏を披露する。40周年以来、実に20年ぶりとなる。
 来伯するのは、宮城幸盛(会長)、仲宗根盛榮(副会長)、稲嶺盛律、上原伸浩、石嶺聖士、金城サチ子、大田守昭、喜友名朝教、琉球筝曲保存会本部の瀬名波恵子ら計9氏。
 免許状伝達式では、金城秀樹ルカスさんに三線教師、吉村尊雄さんに三線師範の免許状が伝達される。新城えみさんには箏師範免許状が授与される。その他、60周年記念の記念表彰や感謝状が渡される。
 式典後、祝賀公演「古典芸能の美」となり、本部、支部会員約60人が合同で幕開け斉唱「かぎやで風節」「野辺喜節」「揚作田節」などを盛大に演奏する。その後、普段から練習を重ねてきた10演目ほどが次々に披露される。
 吉村副会長(41歳、2世)は「琉球古典音楽がなくならないように、皆で頑張っている。その姿を沖縄の先生方にぜひ見ていただきたい」と意気込みを語った。
 支部会員は42人で、1世がだんだん減ってきているという。新城会長(73歳、読谷村出身)は、「尊雄さんの弟子が増えてきており、若者が育ってきている。節目の式典と公演なので、本部の先生方の踊りや演奏はもちろん、若者の姿もぜひ見に来てください」と呼びかけた。入場無料だがご祝儀歓迎。

最新記事