サンパウロ市カーニバル=日本人や日系人が多数登場=46人がビラ・マリアに

ビラ・マリアでディスタッキとして山車の中央で踊った葛西さん
ビラ・マリアでディスタッキとして山車の中央で踊った葛西さん

 サンパウロ市アニェンビーのサンボドロモ会場で11日、アセッソ2グループのサンバパレードが行われ、午後9時半ごろには日本人や日系人が多く参加するサンバチーム「ブリンコ・ダ・マルケーザ」が登場した。18日のスペシャル・グループパレードでは、午前2時過ぎに日本人が多数参加する「ビラ・マリア」が登場した。
 ブリンコ・ダ・マルケーザでムーザ・ダ・バテリア(打楽器隊の女神役)を務め、ビラ・マリアではディスタッキ(ソロダンサー)として山車に乗った葛西叙江さんは、「ムーザを努めたブリンコでは私の衣装が開始15分前に届き、ビラ・マリアではスタート直前に激しい豪雨が降るなど、さまざまなトラブルに見舞われましたが何とか無事終える事ができました。これもひとえに両チームともに頑張ってそしてトラブルも楽しみながらご参加下さった日本人や日系のご参加者さんたちとサポート下さったチームの人たちのお陰です。僭越ですが充分に日本を紹介し、日本のパワーをここブラジルのカーニバルでアピールできたことを光栄に思います」と感想を語った。
 ブリンコ・ダ・マルケーザでは日本人駐在員夫人6人がアーラ(団体で同じ衣装を来て地上を歩く群舞)で参加。日系人を中心としたアーラもあり、多くの日系人が出場した。
 ビラ・マリアは3番目の山車で同チーム69年の歴史を表現。2008年の日本移民100周年時のパレードでの3位を表現するため、山車に大きな鳥居をあしらった。葛西さんはディスタッキとして山車の中央部分に乗り、他の日本人と共に着物風衣装を着て登場した。
 ビラ・マリアには当地在住の日本人や日系人も含め、総勢46人が参加した。3番目と4番目の山車には駐在員やその妻、留学生ら25人と子供6人が、路面を歩くアーラの1つに駐在員やその妻11人が参加した。
 ビラ・マリアの所在するジャルジン・ジャポン地区には大阪街、広島街など日本にちなんだ名前が多くみられ、日系人との関係も深い。08年を振り返るために日本人参加者たちを探していたようだ。
 カーニバル出場準備のドタバタ劇は今年もあり、ビラ・マリアでは衣装の受け渡し騒動があった。早い人は5日前に受け取りにいけたが、前日夜の受け取りになった人の中には、子供用衣装の個数とサイズが間違えられていて、翌朝慌てて取り替えに行くなどしたそうだ。
 葛西さんは「私の衣装は当日の夜まで出来あがらなくて、衣装を受け取ったらそのまま着替えのためのホテルに向かいました。それでも衣装は不完全だったので頭の飾りの一部は直前に自分で作りました。パレード中も『背中が痛い。何かおかしい』と感じていたのですが、どうやら背負い子が出発と同時に台座から折れてしまって、下に垂れ下がっていたようでした。背中が圧迫され、身体の均衡を保つのが大変で思ったようなパフォーマンスが出来なかったことが悔やまれます。すごく個性的で素敵な背負い子だったので、会場の皆さんにお見せ出来ず残念でした」と語った。こうしたトラブルにもめげず、日本人参加者らは結束してカーニバルを盛り上げ、存在感を示したようだ。

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