サンパウロ市カーニバル=22日からスペシャルパレード=各エスコーラのテーマは?

過去のサンパウロ市カーニバルより(Marcelo Messina)

 22、23日の夜から翌朝にかけてサンパウロ市北部アニェンビのサンボードロモでサンパウロ市カーニバルのスペシャル・グループのデスフィーレ(パレード)が行われる。注目されるエスコーラのテーマ(エンレド)を紹介する。パンデミックのために、4月に延期されていた。
 初日のSPグループ(登場順)は、アカデミコス・ド・トゥクルヴィ、コロラド・ド・ブラス、マンシャ・ヴェルデ、トム・マイオール、ウニドス・デ・ヴィラ・マリア、アカデミコス・ド・タトゥアペ、ドラゴンエス・ダ・レアル、2日目がヴァイ・ヴァイ、ガヴィオンエス・ダ・フィエル、モシダーデ・アレグレ、アギア・デ・オウロ、バロッカ・ゾナ・スル、ローザス・デ・オウロ、インペーリオ・デ・カーザ・ヴェルデとなっている。
 初日最大の目玉は、サッカー・クラブ、パルメイラスのエスコーラで2大会ぶりの優勝を目指すマンシャ・ヴェルデだ。今年のエンレドは「プラネタ・アグア(水の惑星)」で、水に敬意を払うものとなっている。出番は23日の午前0時40分だ。
 3大会ぶりの優勝を狙うタトゥアペは、アフリカから来た高齢の黒人奴隷たちの霊「プレット・ヴェーリョ」を象徴することでブラジルのコーヒーの歴史とその重要性を伝える。出番は3時55分だ。
 サッカー・クラブ、サンパウロのエスコーラ、ドラゴンエスはサンパウロ市が生んだサンバの名曲「トレン・ダ・オンゼ」の作曲家アドリアン・バルボーザの生涯に迫る。5時に登場予定だ。
 2日目の幕を開けるヴァイ・ヴァイは歴代最多優勝を誇りながら、前回はまさかの2部落ち。1部復帰初のエンレドは黒人のルーツであるアフリカへの敬意を示すもので、22時30分の登場となる。
 コリンチャンスのエスコーラ、ガヴィオンエスのテーマは「社会格差」だ。有名美容師のネアンドロ・フェレイラが19日に「ボルソナロ大統領を同性愛者として描く」と発言して騒動となったが、エスコーラ側は否定した。ただ、デスフィーレでの政治批判は日常茶飯事。23時35分の登場となる。
 前回優勝のアギア・デ・オウロは「ブラジルの黒人文化」をエンレドに選び、2大会連続の優勝を目指す。1時45分の登場予定だ。
 最後を飾るインペーリオ・ダ・カーザ・ヴェルデはネットのインフレンサー、カルリーニョス・マイアの山車を作るなど最新鋭のエンレドで挑む。登場は5時の予定だ。

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