世界のウチナーンチュ大会=記念日活用案を熱心に議論=県人会長・ウチナー民間大使会議

丸テーブルを囲んで熱心に話し合う様子

 【那覇発=深沢正雪記者】第7回世界のウチナーンチュ大会2日目となる1日、那覇市の沖縄産業支援センターで「県人会長・ウチナー民間大使会議」が開催された。各国の沖縄県人会長やウチナー民間大使ら約100人がテーブルを囲み、前回大会で制定された「世界ウチナーンチュの日」(10月30日)への取り組みを報告しあい、今後の在り方に関して意見交換した。
 同記念日発案者の比嘉アンドレスさん(アルゼンチン3世)と伊佐正アンドレスさん(ペルー3世)は「県の公休日にしたい。そうすれば皆でこの日を記念したイベントに参加できる。時間はかかるが不可能ではないと思う」と提案した。
 伊佐さんは「沖縄の方が、世界ウチナーンチュの日のことを知らない人が多い」「この日に豚肉料理を食べる習慣を世界に広めると同時に、県内でも広まったらうれしい」などと語った。
 アルゼンチン沖縄県人会連合会の元会長、新里孝徳さんからは「ペルーでもアルゼンチンでもウチナーンチュが日系社会をけん引する役割を担っている。ウチナーンチュであることに誇りを感じるのは南米の方が一般的。県内の人も移住社会に学ぶところがあるのでは」との声が聞かれた。

北米沖縄県人会の当銘由洋(とうめよしひろ)副会長

 北米沖縄県人会の当銘由洋(とうめよしひろ)副会長は「世界のウチナーンチュ大会の創立にブラジル県人会が果たした役割は大きかった。北米ではどこか冷めた部分がある。だがブラジルの熱さがこの大会の雰囲気づくりに影響を与え、それが今日まで続いている。私の父は沖縄でブラジル県人会会館建設の募金活動をした縁もある。ブラジルには7回行ったが、そのたびに感激し、勇気をもらえる」とブラジル県人会の役割を強調した。
 最後に、「島唄」を代表曲とする宮沢和史さんが舞台に立ち、4年以上かけて制作した沖縄民謡の音の教科書といえるCD BOX『沖縄 宮古 八重山民謡大全集(1)唄方~うたかた~』(CD17枚と140頁の解説書)を全県人会にプレゼントすると発表し、「これを参考にして、これからも世界で大事に歌い継いでください」と呼びかけた。

『沖縄 宮古 八重山民謡大全集(1)唄方~うたかた~』のプレゼントを発表する宮沢和史さん

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