《ブラジル》市民省がカダストロ・ウニコの登録更新の期間延長=社会保障費受給者が殺到したため

 市民省が連邦政府の社会プログラムへの統一登録システム「カダストロ・ウニコ(CadUnico)」の登録内容更新期間を延長する事を決め、14付連邦官報に掲載したと同日付現地サイトが報じた。
 CadUnicoへの登録は、生活扶助のアウシリオ・ブラジルや継続的な社会扶助給付(BPC)、低所得世帯への電気代支援(TSEE)、ガス代支援、青年向けの特別支援(IDジョーヴェン)などの受給に不可欠だ。
 CadUnicoの登録内容は所得や労働条件、住所、家族構成などで、登録内容が変わった時はすぐ、変更がない場合も2年に1度、登録内容を更新する必要がある。だが、新型コロナのパンデミックのため、登録内容の更新がきちんとなされていなかった。
 現在はコロナ禍で家族構成が変化している可能性がある上、アウシリオ・ブラジルが導入された事で登録内容の見直しの必要性が例年以上に高く、2016年と2017年に更新した人は今年、2018年と2019年に更新した人は来年以降、更新手続きを行う事が決まっている。
 更新審査を受けている家族で、今月15日が締め切りとされていた人達の更新手続き期間は10月14日まで延長される。6月10日までに更新審査を受ける事になっていた人達の期限は、8月12日まで延長された。
 市民省によると、今年の更新審査は2月から始まっており、これまでに800万世帯が更新手続きを済ませたという。CadUnicoに登録された情報が2年以上更新されていない場合は、更新審査が必要である事を知らせる通達が届くので、社会福祉称号センター(Cras)か、CadUnicoの対応ポストに出向く必要がある。

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