《ブラジル》出生登録に母親だけが約5万7千人=異例の多さになぜ、父親は誰

出生証明書の一部(Marcello Casal Jr./Agencia Brasil)

 ブラジルでは今年の1~4月に生まれ、出生証明書に母親の名前しか記載のない子供は5万6900人おり、登記所職員らを驚かせている。
 片親しか登録されていない子供は、18年5万1100人、19年5万6300人、20年5万2100人、21年5万3900人だから、今年は最初の4カ月だけで過去4年間の年間総数を超えている。
 父親が認知を拒んだせいで母親の名前しか記載されていない例は通常の年も起こり得るが、今年は出生数自体が落ちている中でこれが起きている。
 母親は確実に分かるが、父親が誰かはDNA鑑定しないと分からない場合がある。また、生まれた子供を世話するのが母親というケースが多いため、結果的に母親名だけを登録する場合が多くなるようだ。
 ブラジルではもともと未婚の母が結構おり、女性だけで養子を取る人も見受けられる。今年は、コロナ禍で妊娠を遅らせる夫婦が増えた事や、新型コロナで伴侶を亡くした人が増えた事も一因かも。

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