ブラジル日本交流協会=2年ぶりに研修事業再開=研修生5人、1年間ブラジルを学ぶ=在サンパウロ総領事館を表敬訪問

左後方から山崎理事、小室首席領事、中谷領事、神戸会長と池田領事。左前方から石山さん、尾曾さん、高橋さん、野口さんと上野さん
左後方から山崎理事、小室首席領事、中谷領事、神戸会長と池田領事。左前方から石山さん、尾曾さん、高橋さん、野口さんと上野さん
表敬訪問の様子
表敬訪問の様子

 日本人青年のブラジルでの企業研修体験を支援するブラジル日本交流協会(神戸保会長)が、コロナ禍によって中断していた研修事業を2年ぶりに再開し、22年度研修生5人が今月2日に着伯した。4日、在サンパウロ総領事館を表敬訪問し、同会の元研修生でもある小室千帆首席領事から励ましの言葉を受けた。
 同会は1981年から研修生派遣事業を行っており、一年間の研修留学プログラムを通じて、ブラジルの社会文化を学ぶ。今年は石山恵生さん(いしやま さとみ、22歳、研修先:ヤマト商事)、上野晏さん(うえの あん、22歳、アルモニア学園)、尾曾菜穂子さん(おそ なおこ、22歳、ピラール・ド・スル日本語学校)、野口くるみさん(21歳、HOSS建設)、高橋寧緒さん(たかはし ねお、26歳、郵船ロジスティクス)の5人が研修を行う。
 表敬訪問には、神戸会長、山崎和樹理事が同席。挨拶に立った小室首席領事は「日本は『こうあるべき』や『こうすべき』といった規範意識の強い『べき』社会ですが、ブラジルは『自分はこうしたい』を重要視する社会です。私も研修生としてブラジルに来た時、自分は何がしたいのかを見つめなおしました。皆さんも両国の違いを実感して、それぞれの成長を果たしてください」と激励の言葉を送った。
 その後、安全対策担当の中谷嘉行領事と広報文化班の池田泰久領事から、サンパウロ州内の治安状況に関する説明と生活における各種指導が行われた。
 研修生の尾曾さんは「コロナ禍もあり、今はブラジルで研修を開始出来たことに感動しています。研修を通じて、ブラジル人の積極性や寛容さを身に着けられたらと思います」と述べた。
 神戸会長は「研修事業再開に向けて協力してくれた多くの方々に感謝申し上げたい」と述べ、「コロナ禍によって社会のオンラインワーク化が進み、皆その恩恵を実感していると思います。そうした中で、研修生はブラジルに来ました。オンラインでは実感できないブラジル料理の美味しさや、自然の大きさ、ブラジル人の温かさを感じて成長してもらいたいです」と語った。

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