《ブラジル》ルーラがアウキミンと夕食会で握手=シャッパ形成に一歩踏み出す?=世論調査でも反対少なく=背景に欧州での左派の動向など

19日のルーラ氏とアウキミン氏(Twitter)

 19日、22年大統領選でシャッパ(連立名簿)を組むことが噂されているルーラ元大統領(労働者党・PT)と、ジェラウド・アウキミン元サンパウロ州知事がサンパウロ市で会食を行った。現時点で世論調査での反対も少ないことなどから、本格的なシャッパ結成に向けての第一歩と見る向きが多い。19、20日付現地紙、サイトが報じている。
 二人が顔を合わせたのは、19日にサンパウロ市中央部のレストランで行われた「プレロガチヴァス」という団体主催の「民主主義のための夕食会」でのことだった。この夕食会には政界関係者が多数招かれ、PTやアウキミンの移籍先として最も有力視されているブラジル社会党(PSB)のほか、社会民主党(PSD)や民主運動(MDB)の党首やリーダーたち、約500人が参加した。
 ルーラ氏はこの場で、5日前に33年所属した民主社会党(PSDB)を離党したばかりのアウキミン氏と公衆の面前で出会い、握手をしながら記念撮影に応じる姿を見せた。
 ルーラ氏は会食の席ではスピーチも行い、副候補に関して、「2022年に関しては、まだ決めていない。司法関係者がたくさんいる前では言いにくい」と語り、はぐらかす一幕も見られた。

 ルーラ氏自身はシャッパに関して、「来年の3月に発表する」と語った。アウキミン氏も噂を認めながらも、「考えているところ」「(今回は)単なる年末の夕食会」として、はっきりした見解を見せていない。
 だが、このシャッパに関しては特に反対ムードもなく、実現に向けて進行中と見る向きが目立つ。2人がかつて、対立しあうPTとPSDBを代表した政治家だが、17日に発表され、ルーラ氏が48%の支持を得たことで注目されたダッタフォーリャの大統領選世論調査では、70%の人が、「ルーラ氏がアウキミン氏とシャッパを組んだところでルーラ氏への票には影響しない」と、考えていることがわかった。
 それどころか、ルーラ氏の支持者には、「アウキミン氏と組むことで票が増える」と考えている人が24%存在し、「その組み合わせならルーラ氏には入れない」とした人は9%に過ぎなかった。
 また、エスタード紙が、「ルーラ氏とアウキミン氏は反ボルソナロ主義で近づいている」と分析。さらにフォーリャ紙も、左派連合と連立を組めなかったことでフランスやイギリスの極左派が崩壊する一方で、ドイツが政権奪回を実現させたことで、「ルーラ氏は左派連合の必要性を感じている。PSBやPCdoBとの連立は、アウキミン氏のような大物との個人的な合意と同じくらい重要だ」と分析している。

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