
日系ブラジル人の声に耳を傾けてきたドキュメンタリーシリーズ「Somos Brasileiros(私たちはブラジル人)」(https://www.youtube.com/@somosbrasileiroscom
brunaaiiso)が、新たなシーズン「Gerações(世代)」を7日からユーチューブチャンネルで配信開始する。全8話構成で、毎週月曜日に1話ずつ公開予定。
今シーズンの最大の特徴は、「世代間の対話」だ。各エピソードには2人の〝アマレロ(黄色)〟系アーティストが出演し、20年、30年、時には40年以上の年齢差がある2人が、同じテーマについて語り合う。
先人が切り拓いた道を、今の世代がどう歩んでいるのか。沈黙のなかで耐えてきた人と、声をあげられるようになった人が、それぞれの時代から問いかける。
テーマは、キャリア、アイデンティティ、偏見、夢、文化、帰属意識――時間を隔てた視点から見つめ直すことで、「何が変わったのか」「何がまだ変わらないのか」を浮き彫りにする。
この企画について、制作者の一人であるブルーナ・アイイソさんは次のように語る。
「このシリーズでは、世代の違う2人が同じテーマについて語り合います。それぞれの視点から交わされる言葉のなかに、時代の変化や、変わらない想いが垣間見えるはずです。誰かの人生を聞くことで、自分自身を見つめ直すきっかけになれば嬉しいです。」
「Somos Brasileiros ― Gerações」は記憶と継承、そして未来へのまなざしを描く作品だ。前の世代に「あなたを見ています」と伝え、次の世代に「あなたの声を聞いています」と語りかける、そんな静かな連帯のメッセージが込められている。
番組の視聴はユーチューブから無料で可能。世代を超えた声と時間、そして軌跡が交差するこの特別な対話に繰り広げられる。