
コジロー出版(川原崎隆一郎代表)の月刊『ピンドラーマ』227号が5月に刊行された。巻頭の「21世紀の日系移民」(布施直佐編集長)では、モジ西本願寺僧侶の妻・井上靖子さん(50歳、東京都出身)の実体験を通して「今世紀の新しい移民の姿」、お寺とカーニバル参加を両立させるサンバダンサーの一面を描いている。
いわく《練習が夜中まで続いた時期は、お寺に戻るとすぐにサンバの衣装から法衣に着替え、朝の梵鐘のお勤めを果たした。アラサツーバに赴任中はバスで片道8時間かけてサンパウロの練習に通い、4回カーニバルに出場した》というから筋金入りだ。
最後に《東京で暮らしていた頃は毎日時間に追われ、食事でも何でも便利な商品を利用して〝時短〟にしてしまうことが多かった。ブラジルではゆっくり時間をかけて食べたいものを一から作れ、子供と一緒に過ごす時間も確保でいる。経済的な意味ではなく、ブラジルでは豊かな生活を送っていると感じてる》と締めくくる。
その他、「ポルトガル語ワンポイントレッスン」(リリアン・トミヤマ)、「カメロー万歳」(白洲太郎)、「伯国邦字紙四方山話」(松本浩治)、「黒酢次郎のブラジル回顧録」、「開業医のひとりごと」「クラッキ列伝」やイベント情報などが30頁に満載。詳細は同編集部(電話11・3277・4121、ed.kojiro@gmail.com)まで連絡を。Note.com/pindoramaでも記事が読める。