【11日の市況】Copomは1%上げて12.25%に=その決定前にボベスパ指数は1.06%上げて129,593.31ポイント=ドルは1.30%急落して5.96レアルに

 中央銀行金融政策委員会(Copom)は11日(水)、利上げを加速させることを決定し、Selic金利を100ベーシスポイント引き上げ、12.25%と3回目の利上げを行った。 この決定は全会一致だった。 中銀が前回セリック金利を1%ポイント引き上げたのは2022年5月で、委員会は今後同規模の引き上げがある可能性を示唆することも決定した。 「インフレ収束に向けたより不利なシナリオに直面し、委員会は、予想されるシナリオが確認された場合、次の2回の会合で同規模の調整を行うことを予見している」と声明は述べている。
 ボベスパ指数は、このCopomの決定を前に、1,364.82ポイント上昇し、129,593.31ポイントで1.06%、3連続の高値で終了した。同指数が3連騰するのは、今年10月の14日(0.78%増)、15日(0.03%増)、16日(0.54%増)以来である。商業ドルは急落し、1.30%下落の5.96レアルとなった。DI(長期金利)は軒並み低下した。
 株式市場もドル相場も、最終的な結果は取引セッションの終盤に変わった。午後4時30分頃、フォーリャ・デ・サンパウロ紙は、ルーラ大統領が脳の新しい医療処置を受けると報じた。髄膜動脈(中枢神経系を覆う膜)に塞栓術を施すのだ。
 ルーラ大統領の主治医によると、この新しい処置は今週木曜日(12日)に行われる予定で、「比較的簡単」なもので、先週火曜日(10日)に行われた手術以来、医療チームによってすでに計画されていたものだという。

株式市場は下落

 取引セッションの最後のストレッチの前に、株式市場は経済指標のバッテリーを反映して、下落していた。そのうちの一つ:ブラジルで提供されるサービスの量は、予想を上回り、9月に比べて10月に1.1%上昇した。
 XPのエコノミスト、ロドルフォ・マルガトは「2024年のGDPは、全体として3.5%増という予想を維持し、若干の上方バイアスをかける。GDPは3.5%から3.6%の間で成長するはずです」と予想する。
 一方、米国では消費者物価指数(CPI)が7ヵ月ぶりの高水準ではあるが、予想通りの結果となった。
 米国株式市場はある種の陶酔感に包まれ、投資家は大手ハイテク企業へと誘導され、ナスダックは初めて歴史的な2万ポイントの大台に乗せた。
 CPIの結果を受けて、FRBは2025年の利下げに慎重になる可能性がある。

ヴァーレは反落

 この辺りでは、ヴァーレ(VALE3)が1.56%安で引けるまで損失を続けた。ペトロブラス(PETR4)は、原油価格の上昇を背景に1.00%上昇した。
 BB(BBAS3)は2.13%上昇し、ブラデスコ(BBDC4)は1.76%上昇した。イタウ・ウニバンコ(ITUB4)は0.97%上昇し、サンタンデール(SANB11)は0.24%上昇した。
 そして小売業も加速し、マガジン・ルイザ(MGLU3)は5.62%上昇、ロハス・レンナー(LREN3)は2.71%上昇した。
 最終的に、他のことは後回しにして、かなり敏感に反応することが判明した一日だったが、明日は何を期待できるだろうか? 金融政策委員会(Copom)会合の影響もさることながら、議会での議題が強くなるだろう。

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