援協定例役員会=SC日本病院から貸付金一部返却=一昨年末貸与の1500万レアル

1月定例役員会の様子

 サンパウロ日伯援護協会(援協、税田パウロ清七会長)は18日、1月定例役員会の席上で、サンタクルス日本病院(HJSC)への総額5500万レアルの貸付金のうち、1500万レが返済されたことを発表した。これは2022年12月に援協が、経営難とみられるHJSCからの依頼で貸し付けた1500万レについて、1年後の返済契約を行っていたことへのHJSC側の義務的な措置で、昨年(23年)12月半ばに返済されたという。昨年9月、HJSCの再度の依頼により、追加で貸し付けた残りの4000万レについても、来年(25年)半ば頃までの返済契約があるという。しかし、HJSCが援協との契約期間内に4000万レを返済するかは現在のところ不明。

 18日午前9時半から行われた援協の1月定例役員会では、昨年12月分会計報告が行われ、281万6077レの赤字(日伯友好病院は別会計)を発表。事務局報告では、12月の部門別寄付が48件で16万8761・82レ、物品寄付が41件あった。
 議題では、前述の1500万レの貸付金返済をはじめ、イタペチニンガ市議会からHLOB(レオ・オルシ・ベルナルデス博士病院)CT(コンピュータ断層撮影)装置購入への賞賛通知についてと、今月30日に洲崎順副会長への外務大臣表彰が行われることが報告された。なお、同じく援協内で外務大臣表彰を受けた具志堅茂信(しげのぶ)氏については昨年、在サンパウロ日本国総領事館関係者が入院先の具志堅氏を訪問して表彰状を手渡しているという。
 各委員会報告では、12月の会員総数が5553人(正会員407人、賛助会員5146人)と前月から43人増え、会費総額は3万3472レだった。
 各施設報告では、2月8日にイタペチニンガ市のHLOBで改修工事お披露目会が行われることを発表。また、カンポス・さくらホームに隣接する桜公園で12日間にわたって開催された夜間イルミネーションについて、一日平均約100人(計約1200人)の入場者があったという。同イベントの会計報告では、収入10万8328・25レ、支出9万4965・70レで、1万3362・55レの利益があったことも発表された。
 さらに、今月28日にはスザノ・イペランジアホームでゲートボール場のお披露目会が行われるほか、同ホームでの第28回ダリア祭りが3月2日、3日、9日、10日の2週末にわたって開催されることも報告された。
 福祉部の12月の訪問内訳は103人(男性22人、女性81人)で、月間受付延べ数は438人だった。
 各施設の1月現在の空き数は次のとおり(カッコ内は問い合わせ件数)。あけぼのホーム=8人(16)。イペランジアホーム=4人(19)。サントス厚生ホーム=8人(13)。さくらホーム=11人(5)。

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