ラ・リスト2024にブラジル3店=世界的なレストランガイド

「A Casa do Porco」の名物メニュー「サンゼ」は毎日6~8時間かけてローストされる(16日付テラ・サイトの記事の一部)
「A Casa do Porco」の名物メニュー「サンゼ」は毎日6~8時間かけてローストされる(16日付テラ・サイトの記事の一部)

 世界的なレストランガイド「ラ・リスト」2024年度版受賞店が発表され、サンパウロ市の「A Casa do Porco」と「Mani」、そしてリオ市の「Lasai」が選出された。サンパウロ市の「Nelita」の女性シェフ、タッシア・マガリャンエス氏が新しい才能に贈られる特別賞を受賞した。16日付テラ・サイト(1)が報じている。
 美食の都パリ発祥の世界的なレストランガイド「ラ・リスト」は、新聞記事、専門ウェブサイト、ミシュラン等の老舗ガイド、インターネットユーザーの意見など世界中の「食」に関する1千以上の情報源から評価をまとめて数値化し、一つの統合されたレストランランキングを提供している。200カ国以上、3万軒以上のレストランを客観的に比較し、「すべてのランキングの中のランキング」と称されるほど、信頼性が高いと定評がある。
 「ラ・リスト」創設者のフィリップ・フォール氏は、2007年〜11年まで駐日仏大使を務め、フランス外務省が支援するプロジェクトとして15年に始まった。
 100点満点中97・5点を獲得した豚肉料理専門店の「A Casa do Porco」は、マルセイユの「AM」やサンフランシスコの「アトリエ・クレン」といったミシュラン三ツ星レストランに並んだ。
 以下6店舗が99・5点という高得点を獲得し、トップタイとなった。
【Le Bernardin】ニューヨーク/【L’Enclume】(グレンジ・オーバー・サンズ(英)/【Guy Savoy】パリ/【La Vague d’Or】サントロペ(仏)/【Schwarzwaldstube】バイアースブロン(独)/【Lung King Heen】香港/【鮨さいとう】東京。
 有望なシェフに贈られる「新しい才能」部門ではブラジルからタッシア・マガリャンエス氏が選出され、他にもアメリカ、フランス、韓国、インド、イギリスから5人が受賞した。
 ベスト1千レストランの全リストは、20日に公式ウェブサイト(www.laliste.com)とアプリで公開される。なお、ブラジルのメディアでは「ラ・リスト2023」と報道されているが、フランス現地や日本では「ラ・リスト2024」となっているため、ここでは後者に統一した。

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