３歳の子供が、自宅で射殺された母親のそばで約２０時間も付添った。被害者はダイアニ・ステファニー・トリコッチさん（２７）と特定され、体には６発の銃弾を浴びていた。犯行の主犯格はダイアニさんの恋人、フェリペ・ペレイラ・トリコッチ容疑者（２７）とみられているが、事件後に逃走して行方がわかっていない。１６日付テラ・サイト（１）（２）などが報じている。
１５日午前１時頃、サンパウロ州内陸部プレジデンテ・プルデンテ市セカップ地区のアパートから銃声が聞こえ、近隣住民が警察に通報した。現場アパートに到着した警察が呼び鈴を押しても、誰も応じなかったために引き返したという。
近隣住民は、いつもと違って一日中アパートの中が静かなことを不審に感じていた。２１時頃にやっと中から物音が聞こえ、リビングルームの窓から子どもの姿が見えたため、近隣住民がその子どもに「家に他に誰かいるか」と尋ねたところ、「ママがケガをしている」と答えた。子どもは自分でドアを開けることができず、鍵を窓から投げた。
鍵を受け取って中に入った近隣住民は、ダイアニさんが寝室の床に倒れ、すでに死亡しているのを発見し、再び警察を呼んだ。ダイアニさんの遺体は既に硬直が見られ、死後しばらく経っていたことがわかった。
現場では３２口径のリボルバーと弾薬カートリッジも見つかった。鑑識の結果、ダイアニさんが後頭部、胸部、背中に至近距離から６発の銃弾を受けていたことが明らかになった。犯人の車とバイクは同日未明に現場から持ち去られたとの複数の目撃証言があり、犯行後すぐに逃走したとみられている。
フェリペ容疑者には複数の前科があり、そのほとんどが窃盗で、１件の侮辱罪でも犯罪記録があった。
この事件は家庭内暴力と殺人として登録され、同市の女性警察が捜査にあたっている。
