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「悪い情報ほど早く報告」=惨事防止に必要なこと

大雨で水に覆われた街(サンタカタリーナ州サンジョアン・バチスタ市、Cristiano Estrela/Secom)

 「ESG」を大切にする企業が増えているという。Eは環境、Sは社会、Gは企業統治を意味しているのだそうだ。恥ずかしながら、コラム子は最近までESGの存在を知らなかった。
 ESGを重視する企業は、労働条件を透明化し、人権侵害に関わる雇用や製造工程の見直し、女性役員や外国人労働者の比率上昇、地域活性化の資金援助、商品の安全基準厳格化、環境問題や社会全体の問題に対しても積極的に取り組む。これらの取り組みは企業の信頼性やブランド力向上につながり、顧客や取引先にも肯定的な印象を与える効果がある。企業が長期的に成長するために不可欠な考え方として世界的に広がり、日本でも2006年から議論されているという。
 ESGについて調べる内、「報連相」(報告、連絡、相談)や、「悪い情報ほど早く報告すること」の重要性も再確認させられた。
 仕事や相手、そして自分自身に誠実に向き合った時、自分の担当や部門、会社の垣根を超えて報連相を行う必要がある時がある。
 報連相を徹底する事で最悪の事態が回避できるケースは多くある。最近の例では、南部から北東部にかけての水害やパラナ州の国道376号線での土砂崩れと道路封鎖の判断が挙げられる。
 同国道は最初の土砂崩れ後、片側対面通行となり、車の動きが滞っていた上、2度目の土砂崩れが起きる1時間以上前、泥混じりの水が路面を勢いよく流れ始めていたことがわかっていたという。この時点で関係諸機関の「報連相」が徹底されていれば、通行止めが実施され、大惨事は避け得ただろう。
 新型コロナ感染第5波への対応も然りだ。どのタイミングで警告を発するかは専門家の間でも意見が割れるところだが、「悪い情報ほど早く報告」の原則に沿う事が、早めの予防策実施や当該機関の信用向上に繋がる事は間違いないだろう。(み)

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