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《ブラジル》サル痘で国内3人目の死者=感染者数は8千人目前に=その他の病気も注意が必要

サル痘ウイルス(Debora F. Barreto-Vieira/IOC/Fiocruz)

 リオ州保健局が3日、同州メスキッタ在住で31歳の男性がサル痘で死亡したと発表したと同日付現地サイトが報じた。
 男性は8月31日にオズワルド・クルス財団(Fiocruz)国立感染病研究所で受診後、州立サンセバスチアン感染病研究所に転院・加療中だった。
 男性は基礎的疾患があり、免疫力が低くて重症化。試験薬投与で傷は回復したが、1日に心肺停止が起きた。
 ブラジルでの死者はミナス州の男性とリオ州ニテロイの男性に次ぐ3人目で、いずれも基礎的疾患があった。
 サル痘の流行はアフリカの一部に限られていたが、5月以降は他の国でも流行が起き、国際的な公衆衛生上の問題となった。同病は牛痘や天然痘など同様にポックスウイルスが原因で、ブラジルでは1980年代の大規模なワクチン接種キャンペーンで撲滅していた。
 特徴的な症状は痛みを伴う発疹や結節で、発熱や悪寒、頭痛、筋肉痛、脱力感を伴う事もある。感染は呼吸器からの分泌物の飛沫、キスやハグなどの直接的な接触、感染性の傷や痂皮、体液を介して起こる。
 リオ州保健局によると、同州で確認されたサル痘患者は1064人で疑似症患者も507人いる。全国の患者は7869人で疑似症患者は4905人だ。
 世界保健機関は、サル痘は1980年代の大規模なワクチン接種で撲滅していたため、今回も集団接種は不要と見ている。ブラジル保健省も、医療関係者や濃厚接触者などに使うためのワクチンの輸入しか考えていない。
 他方、ブラジルでは新型コロナのパンデミック以降、安全性を疑う人の増加や外出規制などが重なり、既存の予防接種の実施率も低下。ポリオや髄膜炎など、予防接種で回避できる病気が復活し、勢いを増す兆候がある。
 ポリオは9月30日に接種キャンペーンを終えたが、5歳未満児の接種率は54・1%に過ぎず、多くの自治体がキャンペーン期間を再延長した。接種率の目標は95%だ。
 髄膜炎やインフルエンザは国の予防接種計画に含まれているし、コロナ対策にもあったマスク着用、手指消毒なども感染回避に役立つ。サンパウロ市では髄膜炎の流行の他、インフルエンザ、子供の結膜炎増加が報じられている。

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