《ブラジル》8歳少年が8mの穴底に落ちて死亡=17時間の救出作業虚しく

 21日、ミナス・ジェライス州で8歳の男児が埋め立て地に出来た穴に落ちる事故が発生。17時間にも及ぶ救出作業が行われたが翌22日に死亡した。22日付現地サイトが報じている。
 事故が発生したのは州都ベロ・オリゾンテから340キロ離れたアウト・パラナイーバ地方のカルモ・ド・パラナイーバ市だ。
 ここで21日午後、ペドロ君という8歳男児が路上の穴に落ち込んだ。消防隊による作業は17時頃から行われたが、作業は困難をきわめた。現場一帯は埋立地で、地盤が不安定なため、全体が崩壊する危険性があったためだ。救助隊は8メートルある穴の底に届くよう、2メートル離れた地点から斜めに穴を掘り、救出を試みた。
 それから約17時間が経過した22日9時45分ごろ、ペドロ君は救出された。だが、病院に運ばれる途中で心停止を起こしたため、搬送車両の中と病院とで蘇生措置が行われたが、息を吹き返すことはなかった。
 作業員の話によると、救出の約3時間前の22日7時頃にペドロ君に声をかけたときは反応があり、大きなけがなども見られなかったという。だが、そこからの救出が困難で時間がかかってしまった。
 カルモ・ド・パラナイーバ市によると、事故現場は塀で囲まれた集団住宅(コンドミニアム)建設予定地で、所有者は市ではなく企業だったという。
 アウト・パラナイーバ地方には消防署がなく、カルモ・ド・パラナイーバ市に近いパトス・デ・ミナス市に消防署を開設する準備中だった。

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