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ルーラ政権の支持率急落=北東部でも不支持が上回る

2025年2月27日

ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領(Foto: Jose Cruz/Agência Brasil)
ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領(Foto: Jose Cruz/Agência Brasil)

 26日に発表されたジェニアル/クエスチの最新世論調査によると、ルーラ大統領(労働者党・PT)の政権への評価は著しく低下し、調査対象となった8州全てで不支持率が支持率を上回った。特に、サンパウロ州、リオ州、ミナス・ジェライス州では不支持率が60%以上に達した上、従来は圧倒的支持を集めていた北東部のバイア州とペルナンブコ州でも初めて、不支持が支持を上回ったと、同日付G1など(1)(2)(3)(4)が報じた。
 この調査は2月19〜23日に、バイア州、ゴイアス州、ミナス・ジェライス州、パラナ州、ペルナンブコ州、リオ州、リオ・グランデ・ド・スル州、サンパウロ州の16歳以上の有権者6630人を対象に実施された。サンパウロ州での誤差は上下2%ポイント(PP)、それ以外の州では上下3PPで、信頼度は95%だ。
 サンパウロ州では、ルーラ政権の不支持率が2024年12月の前回調査の55%から14PP上昇し、69%に達した。一方で、支持率は43%から29%に低下した。
 クエスチ社による州別調査に初めて加わったリオ州では、64%がルーラ政権不支持で、35%が支持を表明。また、ミナス・ジェライス州では、不支持が47%から63%に増え、支持は52%から35%に減った。
 バイア州とペルナンブコ州ではいずれも、支持率が15PP以上低下し、初めて不支持が支持を上回る結果となった。バイア州では不支持が51%、支持は47%、ペルナンブコ州では不支持が50%、支持は49%となった。
 また、パラナ州、リオ・グランデ・ド・スル州、ゴイアス州でも不支持が増加しており、ルーラ政権の人気は全国的に低下していることが示された。
 クエスチ社理事のフェリペ・ヌネス氏は、財政運営と選挙公約に対する国民の失望が、この歴史的な不支持率を生んだ要因だとし、「ルーラ氏は公約を実現できていない。現在の政府は希望を生み出すどころか、国民に不安感を与えている。その結果、大多数の人々が、ルーラ氏の残りの2年間にこれまでの政権運営とは異なるものを求めている。つまり、変化が起こることへの期待が非常に大きいということだ」と述べた。
 同調査では26年の大統領選に関する意向も分析され、北東部の2州を除き、ルーラ大統領にとって厳しい結果が示された。ボルソナロ前大統領(自由党・PL)は現状2030年まで出馬できない。だがこの調査の仮想決選投票シナリオにおいて、サンパウロ州ではボルソナロ氏が45%の支持を集めたのに対し、ルーラ氏は36%だった。ゴイアス州ではその差はさらに広がり、ボルソロ氏が50%、ルーラ氏は30%にとどまった。
 ボルソナロ氏の代わりにタルシジオ・デ・フレイタス現サンパウロ州知事(共和者・RP)と対戦した場合も結果は似ており、ルーラ氏はサンパウロ州、ゴイアス州、パラナ州で敗北し、バイア州とペルナンブコ州で勝利、ミナス・ジェライス州、リオ州、リオ・グランデ・ド・スル州では接戦となっている。
 また、ルーラ氏の拒否率も上昇しており、サンパウロ州では66%に達した。ミナス・ジェライス州では62%、パラナ州では68%、リオ州では58%となった。
 バイア州とペルナンブコ州は現在でもルーラ氏にとって良好な結果を得ており、各々の州で、59%と58%の有権者が同氏に投票すると回答している。


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