おしゃべりパパガイオ

 28日、6月にリオの地下鉄内で起きたスシマン(寿司職人)に対する暴行事件の映像が公開され、波紋を投げかけている。被害奢のパウロ・ヴィットル・アラウージョさんは6月7日23時頃、仕事が終わって帰る途中、地下鉄の車両内で見知らぬ男性からいきなり殴られたため、理由を訊こうとしたらさらに殴られて、目の上を切るなどの被害を受けた。今回の事件に関しては、アラウージョさんが北東部の出身であることから「出身地差別によるものではないか」との憶測が流れている。人種や民族、性に加え、リオやサンパウロでは北東部出身者などへの差別も昔から根深いものがある。
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 昨年、反民主主義的なフェイクニュース拡散容疑で最高裁から逮捕を命じられ、国外逃亡中のボルソナロ大統領派ジャーナリスト、アラン・ドス・サントス氏が別の裁判で1年7カ月の実刑判決を受けた。それは同氏が2017年、リオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレで行われた同性愛者による展覧会に対し、自身運営のサイトで暴言を繰り返したことで訴えられたものだった。これで帰国できない理由がもうひとつ増えた。
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 27日のサッカーのブラジル杯準々決勝。マラカナンではフラメンゴ対アトレチコ・パラナエンセ戦が0―0の引き分け、ゴイアスではコリンチャンスがアトレチコ・ゴイアニエンセに0―2で完敗するという、2戦ともに意外な結果に。コリンチャンスは来週のイタケラでの次戦で逆転することができるか。

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