援協にサロンパス1万枚寄付=ブラジル久光製薬

サロンパスを寄付した平松社長(左)と援協の税田会長
サロンパスを寄付した平松社長(左)と援協の税田会長

 ブラジル久光製薬(平松太郎社長)は18日、主力製品「サロンパス湿布薬」1万枚をサンパウロ日伯援護協会(援協、税田パウロ清七会長)に寄付した。同日午後2時からサンパウロ市リベルダーデ区の援協リベルダーデ医療センター4階で譲渡式が行われた。
 同社がサロンパス1万枚を寄付したのは、2020年8月のサンパウロ連邦大学医学部付属病院、21年5月のリオ・グランデ・ド・スル連邦大学付属病院、同年9月のサンタクルス日本病院に続いて今回が4回目。譲渡式には、同社から平松社長と社員5人、援協側は税田会長、島袋栄喜副会長、小松明人エルネスト医師らが出席した。
 平松社長は挨拶で、同社の企業理念「世界の人々のQOL(生活の質)向上を目指す」により、コロナ禍の中で日系社会に協力できることとして、主力製品のサロンパスを贈呈することになった経緯を説明。「今日5月18日は『コ(5)リを癒(18)す』というゴロ合わせで日本では『サロンパスの日』として認められており、その大事な日に贈呈させていただいたことは非常に光栄です」とし、「仕事の後はサロンパスを疲れた部位に貼ってもらい、お休みいただければ」と述べた。
 引き続き、ファビオ・パオリ・フェルナンデス国内販売マーケティング部長が同社の経歴などを紹介した。同社の本社は1847年に佐賀県鳥栖市で創業し、1934年からサロンパスを製造している。ブラジルでは65年からサロンパスの輸入販売が行われ、86年にブラジル久光製薬を設立。2002年にマナウス工場が稼働し、全伯でサロンパスの販売が行われているという。
 税田会長は援協の組織構成や簡単な歴史を説明した後、「大きな寄贈をいただき、本当にありがとうございます。普段の疲れを癒すためにも援協の関係施設などに配布し、みんなで使用させていただきます」と謝辞を述べた。

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